ダフト・パンクが解散を発表 メンバーの爆発動画にファン衝撃「ロボットの自爆は彼らが引退するということ」

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2021年02月25日 10:02  Techinsight Japan

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衝撃の動画で解散を発表したダフト・パンク
フランス出身のエレクトロ・デュオ「ダフト・パンク」が28年の歴史に幕を下ろし、解散を発表した。公式サイトでは「エピローグ」と題した動画を公開、メンバーが爆発するショッキングなシーンでファンへの別れを告げた。

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ダフト・パンクの公式サイトが現地時間22日に「エピローグ」と題した動画を公開し、28年間活動したデュオが解散することを公表した。彼らの広報担当者キャスリン・フレイザー氏は『Variety』の取材に応じて事実関係を認めたものの、それ以上の詳細についてはコメントを拒否している。

ダフト・パンクが公開した8分にわたる動画は、彼らが監督を務めた映画『エレクトロマ(原題:Electroma)』(2006年)のワンシーンからスタートする。メンバーのトーマ・バンガルテル(Thomas Bangalter)とギ=マニュエル・ド・オメン=クリスト(Guy-Manuel De Homem-Christo)が砂漠を歩いている場面だ。2人はダフト・パンクのトレードマークであるフルフェイスのヘルメットにレザースーツを着用している。

そしてシルバーヘルメットのトーマスが上着を脱ぐと、背中にはタイマー付きの装置が付けられていた。ゴールドヘルメットのギはしばらくためらったが、思い切ってボタンを押す。するとタイマーがカウントを始め、トーマスは遠くへと歩き始める。カウントがゼロになった途端に爆発し、粉々に散ってしまうのである。

その後バックではデュオの楽曲『タッチ』が流れ出し、スクリーンにはダフト・パンクが活動した年「1993-2021」の文字が映し出される。最後にはギが1人で太陽に向かって歩いて行くシーンで締め括られている。

突然の別れを告げたダフト・パンクに、ファンからは「寂しくなるよ」「素敵な音楽をありがとう」「彼らはレジェンドだ」などと解散を惜しむ声のほか、ショッキングな動画についてこのようなコメントが寄せられた。

「解散することは分かったよ。でも、なぜあんな風に爆発しなきゃならなかったんだ?」
「ファンは『エレクトロマ』が公開された時、ロボットが自爆することはダフト・パンクが引退することだと思ってた。あれから15年、ロボットが自爆するシーンを自らの引退発表に使ったんだよね。」
「ビデオで1人だけが爆発したってことは、もう1人は今後も音楽を制作し続けるってことなのかな?」

トーマとギは1980年代にパリの学校で出会い音楽活動をスタート、1990年代にはもう1人の友人と3人でバンド「ダーリン(Darlin’)」を結成した。当初リリースした楽曲が英音楽誌『Melody Maker』で「ダフト(愚か)でパンクっぽいスラッシュだ」と酷評されたことからバンド名を「ダフト・パンク」に改め、2人で活動を始めた。

デビュー後は楽曲『ワン・モア・タイム』『ダ・ファンク』『アラウンド・ザ・ワールド』などが大ヒット、フランスのアンダーグラウンドなハウスシーンから世界へと躍り出た。

2014年の第56回グラミー賞ではアルバム『ランダム・アクセス・メモリーズ』が最優秀アルバム賞を、ナイル・ロジャースやファレル・ウィリアムスが参加した楽曲『ゲット・ラッキー』が最優秀レコード賞などを受賞するなどノミネートされた5部門すべてを受賞するという快挙を成し遂げた。

2人はかねてからの夢だったアニメ界の巨匠・松本零士氏とのコラボレーションも実現、楽曲『ワン・モア・タイム』のMVやアニメーションオペラ『インターステラ5555:THE 5TORY OF THE 5ECRET 5TAR 5YSTEM』(2003年)などを共同制作した。



(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
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