飲酒運転で逮捕の米歌手が起訴取り下げに 5万3千円の罰金のみに「裁判長、すぐに支払います」

0

2021年02月26日 10:32  Techinsight Japan

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

Techinsight Japan

罰金を命じられたブルース・スプリングスティーン
米ロック歌手ブルース・スプリングスティーン(71)が、飲酒が禁止されているニュージャージーの国立公園でアルコールを摂取したことを認め、500ドル(約53,000円)の罰金を科された。ブルースは昨年11月14日にニュージャージー州ゲートウェイ国立リクリエーションエリアのサンディ・フックにある閉鎖地域でファンに勧められたテキーラのショットを飲んだ後オートバイを運転し、現場にいた警官に飲酒運転で逮捕されていた。

米誌『Variety』は、現地時間24日に行われたオンライン法廷審問でブルース・スプリングスティーンが制限区域内での飲酒について有罪を認め、500ドルの罰金が科せられたと報じた。飲酒運転と無謀運転の罪は、証拠不十分のため取り下げられたという。ブルースは罰金に加え、裁判費用40ドル(約4,200円)の支払いも命じられている。

ブルースの広報担当者は「スプリングスティーン氏は本日の出廷の結果に満足しています」と声明を発表し、以下のように続けた。

「検察官は飲酒運転と無謀運転の罪に関連して、必要な証拠と事実を提供することができませんでした。そのためこれらの告訴は両方とも棄却されました。前科が全くないスプリングスティーン氏は、閉鎖区域内での酒類飲用違反を任意で認め、500ドルの罰金に同意しました。我々は裁判所に感謝しており、現時点ではこれ以上のコメントはありません。」

ブルースが昨年11月に飲酒運転で逮捕されたことが報じられたのは、現地時間の2月10日だった。ブルースは現地時間7日に開催したスーパーボウルで自動車「ジープ(Jeep)」のコマーシャルに出演していたが、報道後に同ブランドは動画を公式YouTubeチャンネルから削除、声明文で「飲酒運転は決して許されない」と述べていた。

翌11日には『New York Post』がブルースはテキーラのショット1杯を飲酒した後で逮捕されたと伝えており、ブルースを知る情報筋は同メディアの取材に応じてこのように説明していた。

「ブルースはバイクを停めて写真を撮りました。するとファンがテキーラを勧めたのです。ブルースは停止したバイクに座り、それを飲みました。その様子を警察が見ており、ブルースが運転して去ろうとしたところを引き止めたのです。」

『New York Post』は現地時間24日、オンラインで行われた審問でブルースが「テキーラのわずかなショットを2杯飲みました」と伝え、事実関係を認めたことを報じた。当時ブルースの血中アルコール濃度は0.02%で、運転中の法定上限0.08%を下回っていたそうだ。裁判官が現金を支払うのにどれ位の時間を要するのかと尋ねると、ブルースは「すぐに支払えると思います、裁判長」と答えたという。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
    ニュース設定