ルノー・メガーヌR.S.TCRで輝いた新星ジャック・ヤングが、JASの開発ドライバーに就任

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2021年03月01日 18:51  AUTOSPORT web

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イタリアのJASモータースポーツで新たなTCR開発ドライバーに就任する、19歳のジャック・ヤング
2020年はVukovic Motorsport(ブコビッチ・モータースポーツ)製のルノー・メガーヌR.S.TCRのデベロップメント・ドライバーとして活動し、WTCR世界ツーリングカー・カップにも参戦した19歳のジャック・ヤングが、2021年の本格的TCRシーズン開幕を前に、イタリアのJASモータースポーツで新たな開発ドライバーに就任することが発表された。

 その決定を受け、ホンダ陣営の有力チームとして戦うBrutal Fish Racing(ブルータル・フィッシュ・レーシング)が、ヤングのレギュラー起用をアナウンスし、3台体制を予定する2021年のTCRヨーロッパ・シリーズでFK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRの1台を託すことを決めている。

 北アイルランド出身で、昨季までオーストリアのブコビッチとともにルノースポールから委託された最新TCR車両の開発作業を続けて来たヤングは、2021年に向け新たにJASと協力し、ミラノのエンジニア陣やレギュラードライバーたちと緊密に連携する機会を獲得。トラック内外でスキルを磨く絶好のチャンスを得ることとなった。

「JASモータースポーツ開発ドライバーになれたことに興奮しているよ! これはトラックでも、サーキットを離れた場所でも、プロのレーシングドライバーとして成長する素晴らしい機会であり、ファクトリー契約でレースを戦うことを目指す僕のような若手にとって最高の待遇だ」と喜びを語ったヤング。

「僕はコース内外の両方で、完璧なドライバーになりたいと願っている。今回の役割が、その目標達成に役立つはずだ。とくにエンジニアリングの側面で学ぶことができるし、プログラムの範囲を説明された瞬間から、この段階のキャリアで重要な学びが得られると直感した。面白い1年になるはずだし、本当に楽しみだ」

 そのヤングは、JASとの新契約アナウンス直後にマーティン・ライバが率いるブルータル・フィッシュ・レーシングのドライバーラインアップにも加入することが発表され、代表兼ドライバーのライバと並んで2台目のシビックRをドライブすることが決まっている。

■「今から新シーズンが始まるのが待ちきれない」とヤング
「再びTCRヨーロッパのシーズンに参加し、ブルータル・フィッシュ・レーシングに加入できることにもワクワクしている。僕自身、彼らと何度もレースを戦い、パドックでその雰囲気を目の当たりにして感銘を受けて来たチームだ。彼らはシリーズで数多くの成功を収めて来たのは言うまでもないしね」と続けたヤング。

 チームは2020年までTCR UKシリーズ初代王者のダン・ロイドや、WTCC世界ツーリングカー選手権経験者のぺぺ・オリオラなど有力ドライバーを起用して来たが、ライバ、ヤングに続く3台目の今季ドライバーは追ってアナウンスされる見込みだ。

「ジャックがチームに加わったことをとてもうれしく思う。この19歳のドライバーには大きな可能性があり、彼のキャリアと成長のため可能な限り最高の条件を与えるべく、懸命に努力するつもりだ」と歓迎の意を示したライバ代表。

「我々のチーム内にJAS開発ドライバーのジャックを迎え、若手有望株の才能育成に焦点を当てるという面で、BFRTの新時代が始まることになる。ジャックは今季、定期的に表彰台を獲得できると確信している」

 そのコメントを受け、ヤング自身も「新しいJASモータースポーツ開発ドライバーとして、ホンダ・シビック・タイプR TCRでレースをすることは完全に理にかなっている」と、新シーズンに向けた意気込みを語っている。

「プログラムの一環として週末のレースで受けるトラックサポートは、プロのレーシングドライバーとしての僕自身の成長にとって、非常に貴重な機会になるだろうね」と続けたヤング。

「カレンダー中、ふたつのサーキットでしかレースをしていないけれど、現実のトラックとバーチャル環境となるシミュレーターの双方でのテストプログラムは、僕自身の経験不足を補って競争力の妨げとはならないはずだ。今から新シーズンが始まるのが待ちきれないよ!」

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