ロシアカラーに一新のハースF1にシューマッハーのスポンサーも加入。2021年型『VF-21』の発表は12日、直前に初始動か

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2021年03月04日 18:41  AUTOSPORT web

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ハースF1が発表した2021年型『VF-21』に使用するカラーリング
ハースF1チームが3月4日、世界最大級のカリ肥料の製造および輸出業者であるロシアのウラルカリ社とタイトルパートナー契約を結んだことを発表、それに伴って一新された2021年型マシン『VF-21』のカラーリングを披露した。

 両者の契約期間は2021年からの複数年で、チーム名は『ウラルカリ・ハースF1チーム』に変更される。ウラルカリ社の共同オーナーであるドミトリー・マゼピンは、ハースに今年加入するニキータ・マゼピンの父親である。

 このパートナー契約により、マシンカラーリングが変更された。2020年型はグレー、ブラック、レッドの組み合わせだったが、チームが発表したデジタル画像によると、『VF-21』はホワイトをベースにレッドとブルーがあしらわれた、ロシアの国旗を思わせるカラーになった。チームのロゴにも白・青・赤のカラーが組み込まれている。




 さらにドイツの通信サービスプロバイダである『1&1』がエクスクルーシブ・テレコミュニケーションズ・パートナーとしてチームと契約したことも明らかになった。レギュラードライバーのミック・シューマッハーが同社のブランドアンバサダーを務めるということだ。

 4日に発表されたのはマシンカラーリングのみでニューマシン自体が披露されるのは来週になる。『VF-21』のデビューはプレシーズンテスト初日の12日の予定で、ニキータ・マゼピンとシューマッハーが現地朝8時30分に新車のお披露目を行うということだ。

 ハースのチェアマンであるジーン・ハースは、今回のタイトルパートナー契約について、次のように語った。

「ウラルカリをハースF1チームのタイトルパートナーとして迎えることを非常に喜んでいる」

「シーズンを通して彼らのブランドを代表して走るのが楽しみだ。ウラルカリを迎え、ニキータ・マゼピンとミック・シューマッハーが走行する瞬間が待ち遠しい。多くの変化がなされることになるが、このシーズンのなかでポイントを獲得するための戦いに戻れることを期待している」

「この2シーズン、厳しい時期が続いたが、我々はより大局的な見方をしており、新たなレギュレーションが導入される2022年に目を向けている」

 チーム代表ギュンター・シュタイナーは、「新タイトルパートナー、そして新しいふたりのドライバーとともに新シーズンを迎える。エキサイティングな年になりそうだ。あくまでいい意味でエキサイティングであることを期待している」と語る。

「今年は、ドライバーたちと学びつつ、技術的には将来に目を向けていく。我々は2022年型マシンにエネルギーを集中させており、VF-21の開発を進めるつもりはないことはすでに明らかにしている。2022年にはより僅差の戦いになるものと考えている。今年は自分たちがどのあたりに位置するのか、誰もが大体の予想はついている。とはいえ、訪れたチャンスを最大限に生かせる位置にいなければならない」

「まずはテストでドライバーたちに慣れてもらう。走行できる時間は限られている。学ぶことは多いが、ふたりがドライバーとして、そしてチームメンバーとして成長していくのを見るのが楽しみだ」

 2月の時点でシュタイナー代表は、コロナ禍の移動制限でフェラーリの技術者がハースのイギリスの拠点を訪れることが困難であるため、マシンの初始動はプレシーズンテストの開催地バーレーンで行うことに決めたと述べていた。

 プレシーズンテストは12日から14日に開催される。

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