DeNAのドラ1・入江がハマスタ3失点デビュー「良い面と悪い面がでた」

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2021年03月10日 19:10  ベースボールキング

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DeNAのドラフト1位ルーキー・入江大生
◆ 初先発で手応えと課題

 DeNAのドラフト1位ルーキー・入江大生投手が10日、本拠地・横浜スタジアムで行われた日本ハムとのオープン戦に先発登板し、ハマスタデビューを果たした。

 入江は初回、いきなり初球を淺間大基にレフト前に運ばれるも、バッテリーを組んだ山本祐大の強肩が唸り盗塁を刺してルーキーをアシスト。しかし続く平沼翔太に四球を許すなど不安な立ち上がりに。2回には大田泰示、野村佑希にストライクを取りに行ったストレートを捉えられ、連続タイムリーで2失点を喫した。

 3回には西川遥輝に四球を与えた後に中田翔を併殺に仕留め、4回はトントンと2つのアウトをとってリズムに乗ったかと思ったが、野村にセンターバックスクリーンへの特大弾を浴びた。結果、この回でマウンドを降りるまでに1度も三者凡退を作れず、4回を59球、被安打5、与四球2、奪三振3、失点3という内容だった。


 入江は試合後、「良い面と悪い面が出たマウンドだった。良い面はストレートで押し切れたこと。悪い面はカウントが不利になって狙い打ちされたこと。カウント球が(ストライクゾーンに)入らなくて自分を苦しくしてしまった」と自己分析。ほとんどが145キロを超えるストレートだったが、「コーナーに投げようとした球が甘くなって打たれた」と反省し、「割り切って投げた方がファールを取れた。そこは発想の転換をして自分に余裕を持つこと」と振り返った。

 また、カウントを不利にした点、特に3ボールにしてから野村にホームランを許した場面については「3球のうちにカウントをとれていれば。自分で自分を追い詰め、相手の打ちやすいカウントにしてしまった」と悔やんだ。

 木塚コーチからは「打たれた回に共通して言えることは、ストライクをとってからであったり、もっとファールを打たせることだったり、ボール球を使って相手を追い込むことが出来れば楽にピッチングができる」とのアドバイスを受けたことを明かし、「カウントが悪くなった時、ストライクをとる精度をシュミレーションしながら練習していけたら」と、次回登板までの修正を誓った。


 入江について三浦監督は「初回は緊張もあった。山本が刺してくれて落ち着いたと思ったが、2回はストライクを揃えすぎて失点した。4回のホームランはカウント負け。甘い球がいったら見逃してくれない」とコメント。それでも、「ルーキーなので良い経験。ボール自体は悪くないと思って見ていた。(開幕ローテーションに)近づいていっていると思います」と、上々の評価を与えた。

 初めて投げた横浜スタジアムのマウンドは「硬いんですけど刺さって掘れる。投げやすい」とのこと。初の有観客には「投球間隔でシーンとなったり、三振の時の拍手など色んな雰囲気を味わえた」と冷静に振り返った。受け応えからもクレバーな印象のドラ1右腕は、今日の経験を糧に、開幕ローテーションの座を確実なものにしていく。


取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

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