リーガ・エスパニョーラ第27節が13日に行われ、レアル・マドリードとエルチェが対戦した。
前節の首位アトレティコ・マドリード戦を1−1で引き分けたレアル・マドリードは勝ち点差8ポイントで3位につけている。対するエルチェは前節のセビージャ戦に2−1で勝利し、17位につけている。両チームはシーズン前半戦の対戦では1−1のドローに終わっていた。3戦ぶりの勝利を狙うレアル・マドリードがエルチェをホームに迎えた。
また、レアル・マドリードはDFセルヒオ・ラモスが2カ月ぶりの先発復帰を果たし、ベンチ入りしたFWエデン・アザールは1カ月半ぶりの戦列復帰となった。一方でMFトニ・クロースやMFルカ・モドリッチはベンチスタートとなった。
立ち上がりからレアル・マドリードが主導権を握る展開となるなか、引いて守るエルチェをなかなか崩すことができない。レアル・マドリードは22分、エリア内右の位置でカリム・ベンゼマとルーカス・バスケスがコンビネーションで崩そうとするが、これはかみ合わず、シュートまで持ち込むことができない。
エルチェは33分、左サイドからホアン・モヒカが鋭いクロスを上げると、これにギド・カリージョが飛び込む。しかし、ヘディングシュートは枠を捉えることはできなかった。
レアル・マドリードは直後の34分、カウンターを発動すると、右サイドの高い位置でスルーパスを受けたヴィニシウス・ジュニオールが縦に突破し、中央へ折り返す。これにフリーのベンゼマが左足で合わせるが、ボールはゴール左に外れた。
レアル・マドリードは前半アディショナル1分、エリア内右でバスケスからパスを受けたフェデリコ・バルベルデが中央へグラウンダーのボールを送ると、これにヴィニシウス・ジュニオールが飛び込む。しかし、わずかに合わせることはできなかった。
スコアレスで後半へ折り返すと58分、エルチェに決定機が訪れる。カウンターを発動すると、エリア内左でスルーパスを受けたカリージョが中央へ折り返す。これにフィデルが右足で合わせるが、GKティボー・クルトワのセーブに阻まれた。
試合を動かしたのはエルチェだった。61分、左サイドのCKからダニ・カルボがヘディングで合わせると、強烈なシュートはクロスバーを叩いてネットを揺らした。レアル・マドリードは71分、途中出場のロドリゴが右サイドからカットインしてクロスを上げると、カゼミーロが飛び込む。しかし、わずかにヘディングで合わせることはできない。
レアル・マドリードは73分、同点に追いつく。左サイドでボールを受けた途中出場のモドリッチがクロスを上げると、これにベンゼマがヘディングで合わせ、ゴールネットを揺らした。レアル・マドリードは直後の75分、ヴィニシウス・ジュニオールに代えてアザールを投入する。
逆転弾が欲しいレアル・マドリードは78分、エリア手前からカゼミーロが右足でダイレクトシュートを放つが、これはわずかにゴール左に外れる。レアル・マドリードは終盤の89分、エリア手前でモドリッチからパスを受けたナチョ・フェルナンデスが左足で鋭いシュートを放つが、GKの正面を突いた。
攻撃の手を緩めないレアル・マドリードは後半アディショナルタイム1分、ロドリゴからのリターンパスをベンゼマが左足でダイレクトシュート。これがゴール右下に突き刺さり、逆転に成功した。
試合はこのまま終了。CKから先制を許したレアル・マドリードだったが、ベンゼマの後半の2得点で劇的逆転勝利。リーグ戦3試合ぶりの勝利で暫定2位に浮上した。エルチェは2戦ぶり黒星となった。
次節、レアル・マドリードは20日にアウェイでセルタと、エルチェは17日に延期分の第2節セビージャ戦をアウェイで戦う。
【スコア】
レアル・マドリード 2−1 エルチェ
【得点者】
0−1 61分 ダニ・カルボ(エルチェ)
1−1 73分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)
2−1 90+1分 カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)