レッドブルF1ボス、2021年型車に満足も、本命はメルセデスとの見解「たくさんのものを隠し持っている」

1

2021年03月18日 08:21  AUTOSPORT web

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

AUTOSPORT web

2021年F1プレシーズンテスト1日目 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、2021年バーレーンテストを終え、チームのキャリアのなかで最も好調なプレシーズンテストを過ごせたとして、RB16B・ホンダに好感触を持っていることを認めた。しかし一方で、メルセデスについては、テストで低調に見えたものの、昨年までと変わらずチャンピオン最有力候補であると主張している。

 レッドブル・レーシングは3日間のテストのなかで、大きなトラブルに見舞われず、速さも発揮した。マックス・フェルスタッペンは参加ドライバー21人のなかで唯一1分28秒に入る、1分28秒960をC4タイヤでマークし、3日間総合でトップに立った。

 一方メルセデスはテスト初日にはギヤボックストラブルが発生、残りの2日間も精彩を欠いた。ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスはコースオフやスピンを喫し、ベストタイムはハミルトンが全体の5番手、ボッタスが9番手にとどまった。

 メルセデスは2020年まで7年連続でチャンピオンの座に就いてきたが、今年ついにレッドブル・ホンダが彼らを破るのではないかという推測が盛り上がるなか、マルコはテストの結果を鵜呑みにすべきではないとして、メルセデスはシーズンが始まれば強さを発揮するとの見方を示した。

「レッドブル・レーシングが誕生して以来、最高のテストだった。最初から正しく機能した」とマルコはドイツの『RTL』のインタビューで語った。

「とはいえメルセデスがチャンピオンの本命であることは分かっている。(テストでは)我々よりも燃料をはるかに多く積んで走っていたと思う」

「燃料搭載量が他のマシンとは異なっていたという事実から、彼らは大きな自信を持っているに違いない。彼らはまだたくさんのものを隠し持っていると思う」

「メルセデスが大本命で、我々は一番の挑戦者だ。私はそのように現状を見ている」

「その後ろは接戦になるだろう。マクラーレンがわずかに抜きんでているが、メルセデスと我々のレベルにはない。中団は間違いなくより接戦になる」

 マルコは『Sky Germany』に対して「我々はまだメルセデスの真のポテンシャルを見ていない」とも述べている。


 レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーも、メルセデスを警戒している
「彼らは一流のチームだ。2年前もウィンターテストで問題を抱えていたが、(開幕戦の)メルボルンでは我々に圧勝した」と『Motorsport-Total』に対して語った。

「マシンがよくなさそうに見えたのは事実だ。だがF1ではこういうことはあっという間に変化する可能性がある」

 ただ、レッドブルRB16B・ホンダが好調であるのは確かなようで、マルコは「メルセデスと比べて、我々のマシンの方が安定しているようだ」とも述べている。

「つまり、ドライバーが乗りやすいマシンということになる。挙動の予測がしやすく、限界を目指すうえで、うまくプッシュすることができる」

「そういうマシンにすることを目指していた。コントロールしやすいが遅いマシンにはしたくなかった。予測しやすく、速さのあるマシンを作りたかったのだ。その目標を達成したと思う」

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定