ジェイミー・フォックス「世界ダウン症の日」に亡き妹を想う

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2021年03月23日 11:12  Techinsight Japan

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最愛の妹デオンドラさんとジェイミー(画像は『Jamie Foxx 2020年10月26日付Instagram「My heart is shattered into a million pieces...」』のスクリーンショット)
「世界ダウン症の日」だった今月21日、俳優ジェイミー・フォックスがInstagramを更新し、昨年亡くなった異父妹デオンドラ・ディクソンさん(享年36歳)を追悼した。

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「僕の心、僕の息遣い… 僕の魂… 家の中に君の笑い声が聞こえる… 君が階段を滑り降りてくるのが聞こえるよ…
 僕の心、僕の息遣い… 僕の魂… 愛している、デオンドラ、君は僕の天使さ」

「世界ダウン症の日」だった今月21日に“#worlddownsyndromeday2021”のハッシュタグとともにそうメッセージを綴ったのは、俳優兼コメディアンとして知られるジェイミー・フォックス(53)だ。

ジェイミーは昨年10月、16歳年下の異父妹デオンドラ・ディクソンさんを亡くした。ダウン症を持って生まれたデオンドラさんは、家族の愛情とサポートに包まれ明るい幼少期を過ごした。小学6年生の頃から「スペシャルオリンピックス」(知的障害のある人達にオリンピック競技種目に準じた様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を提供する、国際的なスポーツ組織)に参加し始めたデオンドラさんは、2002年に地元テキサス州の高校を卒業した後にカリフォルニア州に移住、異父兄ジェイミーら家族と暮らした。2011年には「グローバル・ダウン症財団」のアンバサダーに任命され、ジェイミーとともにダウン症についての正しい理解を進めるための啓発活動に従事した。

ジェイミーはかつて『People』誌のインタビューで、自身が16歳の時に異父妹が誕生したことを振り返り、

「ダウン症を持って生まれてきたことを手放しで喜んだりはしなかったけど、キュートな子だったことが嬉しくて、僕はハイになったね。彼女はまるで小さなチョコレートボールみたいだったんだ。」

と回想したことがあった。デオンドラさんが昨年10月に36歳の若さでこの世を去った際には、そんな最愛の妹の写真をInstagramに何枚もアップし、次のように綴っていた。

「僕の心は粉々に砕け散ってしまった… 僕の美しく愛情深い妹デオンドラが、“遷移”してしまった… 僕はあえて“遷移”という言葉を使う、だって妹はこれからもずっと生き続けるから… 妹を知る人は誰もが、彼女が明るい光だったことを知っている…」


「プロのダンサーになるのが夢」と語るほどダンスが大好きだったデオンドラさん、ジェイミーはそんな妹との思い出をジョークを交えながら

「数え切れないくらい何度も開いた自宅でのパーティ、ダンスフロアで主役の座を奪うのはいつも妹だった… ダンスの腕前は、恋人クリス・ブラウンをビビらせるほどだったんだ… 今は翼をつけた姿で、天国でダンスに興じているだろうね。」

と記していた。


デオンドラさんは2009年、T-Painとコラボしたジェイミーの楽曲『Blame It』のミュージックビデオに出演したり、2010年のグラミー賞授賞式では兄とステージをともにするなど、きょうだいでの“競演”の思い出も。そんな深い絆で結ばれていた妹を亡くした悲しみは深く、ジェイミーは喪失感のなかで

「デオンドラ、君は僕の心にぽっかりと大きな穴を空けた… でも僕は、君がくれた思い出の全てでその穴を埋めるよ… 全身全霊で君を愛している… 家族は悲しみに打ちひしがれているけれど、粉々になった僕達の心は君の愛でまた元通りになる…」

とも綴っていた。デオンドラさんのいない初めてのクリスマスを迎えた際にも妹の肖像画をInstagramに公開し「たまらなく恋しい」と気持ちを吐露していたジェイミー、その心情は5か月経った今も変わっていないようだ。「生きることの意味を教えてくれた」という最愛の妹デオンドラさんは、これからも永遠にジェイミーの心の中で生き続けていくことだろう。

画像は『Jamie Foxx 2020年10月26日付Instagram「My heart is shattered into a million pieces...」、2021年3月21日付Instagram「My heart my breath ... my soul...」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)
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