男性のスーツ選びや着こなしの参考に、ガイ・リッチー監督作『ジェントルメン』

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2021年04月10日 22:36  ORICON NEWS

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写真ミッキー(マシュー・マコノヒー)=映画『ジェントルメン』(5月7日公開)衣装スケッチ(Courtesy of Michael Wilkinson)&場面写真 (C)2020 Coach Films UK Ltd. All Rights Reserved.
ミッキー(マシュー・マコノヒー)=映画『ジェントルメン』(5月7日公開)衣装スケッチ(Courtesy of Michael Wilkinson)&場面写真 (C)2020 Coach Films UK Ltd. All Rights Reserved.
 ガイ・リッチー監督の映画『ジェントルメン』(5月7日公開)。英ロンドンを舞台に、大麻の大量栽培/販売で財を成したアメリカ人ミッキーの跡目争いを描く痛快クライム・サスペンス。衣装には執拗(しつよう)にこだわることで有名なガイ・リッチー監督だが、本作も例外ではなく、あらゆる階級の役の衣装にそのポリシーを垣間見ることができる。男性の着こなしに役立ちそうな映画として、ファッション好きの男性にもおすすめだ。

【写真】そのほかの衣装スケッチ&場面写真

 本作について「ガイ・リッチーの初期作品を彷彿させるような緊迫感と反社会的な要素がある。あの頃の作品を今に置き換えたような作品だ」と語るのは、ガイ・リッチーと以前にも一緒に仕事をした経験のある衣装デザインを担当したマイケル・ウィルキンソン(『アラジン』の衣装も担当)。

 モダンでスタイリッシュな本作品に出演するのは、『インターステラー』のマシュー・マコノヒーのほか、『キング・アーサー』のチャーリー・ハナム、『クレイジー・リッチ!』のヘンリー・ゴールディング、テレビシリーズ『ダウントン・アビー』のミシェル・ドッカリー、『トータル・リコール』のコリン・ファレル、そして『コードネーム U.N.C.L.E.』のヒュー・グラント。ガイ・リッチーと以前にも一緒に仕事をした経験のあるウィルキンソンは、それぞれの役を特徴づけるちょっとした要素を衣装に加えるようにしたと話す。本作のクールで“ジェントルメン”な着こなしをひも解いてみよう。

 「ガイ(・リッチー)は、都会的で典型的な英国風のスタイルを求めていた。今回の作品は、すべての役の個性が強調されていた。だからこそ、衣装選びが楽しかったよ。ただ、ガイはありきたりでつまらないものを嫌いながらも、誇張しすぎには気を付けなければならなかった。どの役にしても、観客が共感できるレベルに留める必要があったんだ」と監督のこだわりを明かす。

■“ロンドンのマリファナ王”ミッキー:マシュー・マコノヒー

 ミッキーに関して、ウィルキンソンは次のように語る。「独特で個性的なルックスを作り上げたいと思っていた。そこで、彼の着用するスーツは、オーダーメイドのスーツを発注することにしたんだ。伝統的な英国風の仕立てを取り入れつつ、モダンな仕上げにしてくれた。非常に質の高いスーツだが、若々しい発想の伝統に縛られないデザインだ。ミッキーは、自分の地位を楽しんでいるような人間。英国風の仕立てを強調するためにも、美しい羊毛やカシミアや絹の贅沢な生地を選んだ(柄はウィンドウペンチェックとプリンス・オブ・ウェールズを使用)。マシューは、ここまで着心地のいいスーツは初めてだ、と言っていた」。

 マコノヒーはあまりにもそのスーツを気に入り、何着か家に持ち帰ってしまったという。「幸いなことに、この映画にはアクションシーンがたくさんあったので、あのスーツには何着もの予備があった」と、ウィルキンソンは語る。

■“ミッキーの右腕”レイ:チャーリー・ハナム

 「チャーリーに関しては、英国風でありながら、もう少しカジュアルなスタイルを作り上げたかった。仕立てた服に、キルト地のバブアーのジャケット、ニットのネクタイ、ツイードのベスト、厚手のニット、そして、美しいオーダーメイドのブーツなどを合わせた。チャーリーの演じるレイには、生まれつき服装のセンスがある。法に触れる活動をしているからといって、仕立てのいい、ウェルメイドの服を着ないとは限らない!」(ウィルキンソン)と、リラックスした雰囲気の見た目を作り上げた。

■“ミッキーの妻”ロザリンド:ミシェル・ドッカリー

 ミシェルにとって、ここまで彼女の出身地東ロンドンに近い役を演じたのは初めて。ウィルキンソンは「ロザリンドは、堂々とハイブランドの服を着こなすタイプだ」と語り、バルマン、ステラ マッカートニー、ラルフ ローレン、キャロリーナ ヘレラ、などのブランドを用いたという。「彼女が生まれた育った境遇は今の状況とは全く異なるとは思うが、彼女が今の特権的な境遇に馴染んでいるように見せたかった。ファッションの小さな詳細にまでこだわり、大胆かつ自然になんでも着こなす。古風な英国スタイルに、モダンでドラマチックなテイストが加わる。黒と白がベース。くっきりと見せる肩の形、鮮明なストライプに、大胆なシルエット。パール、ブーツ、毛皮、カシミアを使い、シャープな仕立てを心掛けた」と語る。

■“ボクシングジム経営”コーチ:コリン・ファレル

 若いはぐれ者たちのグループを率いるボクシング・コーチ。彼らは、古いやり方に反抗し、全員がトラックスーツを身にまとう。「コリン・ファレルと彼の率いる集団のために、一からトラックスーツを作成した」というウィルキンソンは、四種類のオリジナルのデザインを作成。「典型的な英国風のスーツ用生地を、モダンなキルト地にし、更にプリントを施して鮮烈な印象に仕立てた。属す階級によって、『英国風』の解釈が異なることを見せたかったんだ。この集団の衣装に関しては、ストリートウェアやカジュアルなスポーツウェアのテイストを加えた」。

■“ゲスな私立探偵”フレッチャー:ヒュー・グラント

 ミッキーからお金をだまし取ろうとするフレッチャーは、大の映画好きという設定。本作ではストーリーテラーの役割も果たしている。「ヒューが演じる役は、1970年代の偉大な映画監督たちがモデルになっている。あの時代の映画監督を、もっと好色で怪しい雰囲気にしたのがヒューの役柄だ。ヒューもとても気に入っていたよ!」とウィルキンソンは語る。

 グラントは、フェデリコ・フェリーニや実際に面識のある私立探偵を参考にしたという。そんなグラントの演じる「チャラ男」は、灰色とも紫色ともいえない微妙な色を帯びたレンズのレイバン製ウェイファーラー・サングラスを常に身に着けている。グラントの役に関しては、あのサングラスが決め手だったという。ウィルキンソンは「彼のためにレザージャケットを作り、長年着古しているように見えるように手を加えた。さらに、ハイネックのセーターとワニ革でできたブーツを合わせたんだ」と語る。

 本作の着こなしは役柄(=その人の個性)に寄り添い、衣装には物語の中で描かれる社会的なヒエラルキーが反映されている。こだわりの衣装をまとって謀略の限りをつくすクセモノたちの装いにも注目だ。

このニュースに関するつぶやき

  • イギリスはともかく、スーツは日本の気候にあってません(なんなら体型にも)。無理して着ることのどこがお洒落なのか
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  • スーツに限らず、敢えて悪く、敢えて怪しく、敢えて如何わしく着こなすってオシャレはあるし、俺もやる。ただ、何処かの国の大臣が外遊で真似て恥をかかないか心配になるニュースやな。
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