かねてから大統領選出馬の可能性が囁かれている俳優ドウェイン・ジョンソン。このほどあるリサーチ機関が行った世論調査で、回答者のうち46%がドウェインの出馬に好意的であることが明らかになった。この数字にまんざらでもない様子のドウェインは、調査結果を伝える『Newsweek』の記事を自身のInstagramで公開、「もしそうなった暁には、謹んで国民のために役目を果たすつもり」とメッセージを綴っている。
カリフォルニア州カーメル市の市長を2年務めたクリント・イーストウッドや、元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーなど映画界から政界へ進出したハリウッドセレブは珍しくないが、アメリカ国民はそんなセレブの政界への転身をどう思っているのだろうか。
そんな疑問に答えるため、このほどリサーチ会社「Piplsay」が3万138人の米国民を対象に調査を行ったところ、「俳優業に専念すべき」「政界への関心はせいぜい政治活動に留めておくべき」といった否定的な意見や「わからない」と答えたのが全体の36%だったのに対し、「本人達の好きなようにすればいい」「今の時代、政界への道は誰にでも開かれている」とセレブの政界進出に寛容的な態度を示す回答が64%だったことが明らかになった。
調査内容の中には、先月「テキサス州知事選への出馬を将来的に真剣に検討している」と明かしたマシュー・マコノヒーと、現在ドラマ『Young Rock』に2032年の大統領選に出馬する本人役で出演中のドウェイン・ジョンソンにフォーカスした質問もあり、この2人の出馬を全体の58%の回答者が好意的に受け止めていることが分かった。58%という数字のうち「マシューの州知事選出馬のみ支持する」と回答した割合は12%、つまり好意的回答者の46%がドウェインの大統領選出馬を支持しているという結果となったわけだが、この数字には本人もまんざらではない様子だ。
ドウェインは米時間10日にInstagramを更新し、この調査結果を伝える『Newsweek』の記事を公開、次のようにメッセージを記している。
「身の引き締まる気分だね。193cmのスキンヘッドでタトゥー入りの黒人&サモア系ハーフ、テキーラをこよなく愛するピックアップトラックドライバー、ウエストポーチ愛用者の俺が、歴代大統領に名を連ねることになるなんて、我らが“建国の父達”は想像だにしなかっただろうけどな―でももしそうなった暁には、俺は謹んで国民のために役目を果たすつもりさ。」
このたびのドウェインの投稿は550万件を超える「いいね!」を獲得したほか、
「絶対あなたに投票するわ!」
「いずれ現実になる予感しかないね」
「そうなっても驚かないよ」
「“ロック様”こそ、我らのプレジデント!」
「アメリカ人じゃないけど、今から楽しみで仕方ないよ」
といったコメントが9万件以上も寄せられるほど大反響となった。
ちなみに今回の調査では、事前に選ばれた俳優・女優それぞれ7名のうち「誰の出馬を応援するか」との質問もあったが、それについては次のような回答結果だった。
■俳優
トム・ハンクス(22%)
ウィル・スミス(21%)
ジョージ・クルーニー(17%)
レオナルド・ディカプリオ(13%)
ハリソン・フォード(10%)
ロバート・ダウニーJr.(9%)
ロバート・デ・ニーロ(8%)
■女優
アンジェリーナ・ジョリー(30%)
オプラ・ウィンフリー(27%)
ドリー・パートン(12%)
エレン・デジェネレス(9%)
メリル・ストリープ(9%)
ヘレン・ミレン(7%)
ジェーン・フォンダ(6%)
一昔前までは、アスリートやハリウッドセレブによる政治的発言はタブー視されてきたが、SNSやYouTube、ポッドキャストなど普及も手伝い、現在は誰もが気軽に意見を発信する世の中だ。絶大な影響力を持つハリウッドセレブの中に、そういったツールを積極的に活用し政界進出準備を今から着々と進める人物がいても不思議ではないだろう。
画像2枚目は『therock 2021年4月10日付Instagram「Humbling」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)