【市販車情報】最新キャンピングカーのキーワードは家電製品を長時間使用できる“充電力”

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2021年04月14日 09:31  AUTOSPORT web

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ジャパンキャンピングカーショー2021
市販車の最新ニュースや購入ガイドなどをオートスポーツwebならではの視点で掘り下げる『オートスポーツweb市販車深掘り企画』。
 前回に続き2021年4月2日(金)〜4日(日)に開催された国内最大級のキャンピングカーイベント『ジャパンキャンピングカーショー2021』からお伝えします。
 キーワードは、“充電力”。パソコン、エアコン、テレビ、冷蔵庫までが揃う“オフィス仕様”が人気のなか、『長時間、家電を使える』ことを主張するモデルが続々登場。300台以上の展示車両から、オートスポーツwebが選んだ9台をご紹介します。

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■コイズミ/かるキャン NUGGET(ナゲット)
災害地での活躍を念頭に開発した“使える”軽キャンパー

 コイズミの軽自動車をキャンパー仕様に仕上げる『かるキャン』シリーズ。これまでも変形することでキャビンの容量を2.4倍に拡大する『トランスフォームキャンパー』や、開放的なリヤデッキを持つ『デッキクルーザー』といった“使える”モデルを多数リリースしている。

 今回お披露目した『ナゲット』は、災害ボランティアの自活拠点を念頭に開発された軽キャンパー。ベース車両は信頼性と積載力を併せ持つスズキ・キャリイトラック。

 ルーフテントやアイテムボックス、スライド式の作業テーブルを設けるなど、緊急時の使用シーンを想定した車両に仕上げられている。もちろん、遊びの拠点として活用することもできる。

 コイズミは新車/中古車のコンプリートカーとして、持ち込み車両の架装にも対応しているそうだ。

■デスレフ/PULSE I7051 EB
人気メーカーの最新キャブコン。国内でも便利に使える設計が光る

 ドイツ生まれのデスレフは、北ヨーロッパ地域のキャンピングカー市場で高い実績と人気を誇るコンバージョンメーカーだ。

 同社が展開するパルスシリーズは、専用設計による十分以上な居住スペースと、欧州メーカーならではの個性的なデザイン、豪華装備、先進機能を備える主力モデルだ。

 今回展示されていたモデルは『PULSE I7051 EB』。室内に目を向けると、フロントにプルダウンベット、リヤにシングルのツインベッドを配置したフルコンバージョン仕様。

 そのほか、車両の全周囲をモニターで確認できる『Top View 360 (360°全方向ビューシステム)』や右ハンドル仕様、最新ディスプレイオーディオを設定するなど、日本のユーザーが安全と便利さを感じる機能も抜かりなく装着されている。

■レクビィ/イゾラ エアコン仕様
家庭用エアコンを追加した人気シリーズの最新モデル

 ニッサン・キャラバンをベースにしたキャンピングカー『レクビィ・イゾラ』は、十分な動力性能を求めるユーザーから高い支持を集めるバンコンキャンパーだ。

 2021年2月に登場した最新モデルは、エアコン付きキャンピングカー『レクビィ・イゾラ エアコン仕様』。電池で駆動する家庭用エアコンを搭載し、快適さは一段と向上した。実際にイゾラで車上生活をしているユーチューバーの動画を参考にするなど、ユーザーの生の声を取り入れて開発が進められたという。

 具体的なポイントは、動作音が気になるエアコンの室外機はシャシー下に配置。電化製品を不足なく稼働するために十分なバッテリー容量を確保するなど、“快適な車中泊”のための工夫が随所に盛り込まれている。

■ホワイトハウス/ホンダN-VAN コンポ POP Cabin
長距離旅にも対応する“自分専用”の個性派軽キャンパー

 ホワイトハウスが手がける最新の軽キャンパーは、“大人の秘密基地”をコンセプトに制作されている。ベース車両はホンダN-VAN。低床構造に同社独自のレイアウトを組み合わせることで、室内空間のアレンジ性を大きく高めている。

 今回展示されていた『Cabin』は、長期間の旅を想定した仕様となっている。室内はフラットベットに電源マネジメントを組み合わせたり、車体後部とルーフまわりに専用の収納スペースや棚を追加するなど、工夫が盛りだくさん。また、冷蔵庫やテレビなどの家電製品を充実させる仕様にアレンジすることも可能となっている。

 オプションでプライバシーテントやポップアップルーフも用意されるなど、細かい仕様を選べることも魅力だ。■人気SUVのキャンピング仕様から動くマンション!?までを紹介
■ケイワークス/トヨタ・ハイエース
急速充電もできる最新の電源システムを搭載する

 ケイワークスは長年、キャンピングーカーを架装している老舗ビルダー。今回展示されていたトヨタ・ハイエースは、木目調で加飾されたキャビンの美しさも際立つが、最大の見所は電源マネジメントの充実ぶりだ。

 ハイエースに搭載されている同社オリジナルの『メビウスシステム』は、走行充電/外部充電/ソーラーパネルの充電に対応する。

 サブバッテリーの容量で電化製品を使用できる時間は変わるが、100Ahバッテリーを3つ搭載する車両ならば、エアコンは約6時間〜7時間半、冷蔵庫は約100時間、ノートパソコンであれば約130時間は使用できるという。

 充電力も最大61Ahと一般的な100Ahクラスのリチウムイオンバッテリーならば、2時間足らずでフル充電できる性能を持っている。

■ユーアイ ビークル/カムロード用 コンフォートショックアブソーバー
専用キットで足まわりを強化。乗り心地を改善したトヨタ・カムロード
 
 トヨタ・カムロードは、国産キャブコンのベース車両として絶大なシェアを持つが、ラダーフレームを採用した車両のため乗り心地はいまひとつ。

 高い動力性能は求めていなくても、乗り心地はもっと改善されれば良いと願うカムロードのオーナーも多いことだろう。そんな声に応えてくれるのが、ユーアイビークルが提案するカムロードの足まわりを補強するアップデートパーツだ。

 同社は乗り心地にこだわったトヨタ・ハイエースキャンパーを提案するビルダーであるため、そのノウハウをカムロードにも注入している。

 オレンジ色にペイントされたフロントスタビライザーとリヤスタビライザー、ショックアブソーバーを組み込むことで、縦揺れと横揺れを効果的に抑えることができるとのこと。取付け作業も一般的な整備工場でも対応可能のため、気軽に装着できることもうれしい。

■ゴードンミラー/GMLVAN C-01(NV200)
リアル木目で統一されたオシャレでモダンなキャビンを提供

 ガレージ生活に彩りを与えるアイテムを数多く提案するゴードンミラー。キャンピングカーのビルダーとしても、インテリアブランド『ジャーナルスタンダード ファニチャー』とコラボレーションした味わい深いモデルを提案している。シンプルながらも贅を凝らしたリアルな木目の室内は、多くのユーザーから好評を集めている。

 今回展示されていたニッサンNV200をベースにした『GMLVAN C-01』は、ボディカラーにご注目。“コヨーテ”と名付けられたカーキ系の色は、一般的な全塗装ではなく、日産自動車の協力により新車製造時の生産工場で塗装されたもの。

 ゴードンミラーのオリジナルカラーでありながら、メーカー純正の品質を実現していることも見逃せない。

■RVランド コンセプト/ジープ・ラングラーTripTop
ラングラーの新たな一面を発掘! 専用ポップアップルーフを提案

 RVランド コンセプトが開発したジープ・ラングラー専用のポップアップルーフ『TripTop』がついに正式発売されることになった。

 取付け作業はボディ加工ではなく、ルーフユニットを屋根にかぶせてキャリアに固定する方法を採用する。そのため、ボディ側を傷めずにキャンパー仕様に変身できるという、アイデアアイテムだ。

 すでに10台限定の先行発売分は発表直後に完売してしまったそうだが、今年9月には正式なカタログモデルとして発売されるとのこと。ラングラーのオーナーは是非検討してみてほしい。

■ヴィネベーゴ/ボヤージュ フィフスホイール
キャンパーの憧れ、北米生まれの動くマンション!?

 北米で活動するヴィネべーゴは、本場で磨き抜かれた本格キャンピングカーを幅広い価格レンジでラインナップする。今回紹介するボヤージュ フィフスホイールは、ヴェネベーゴのトレーラーシリーズの最上位に君臨するフラッグシップモデルだ。

 ボヤージュ フィフスホイールの3つの区画に分けられるマルチキャビンは、高級マンション並みの設計が注がれている。本格的なラウンジやダイニングキッチン、バスルームがレイアウトされるなど、“家”がそのまま移動する感覚に近い。

 大きすぎるボディサイズや重量が嵩むこともあって、購入のハードルは相当高いものだが、最近は法人需要もあって台数が出ているという。
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