今度はマスタングで参戦。アール・バンバー、RSCの『バサースト1000』に再挑戦へ

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2021年04月16日 15:41  AUTOSPORT web

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新体制を敷くKelly Grove Racing(ケリー・グローブ・レーシング/KGR)から2021年の『バサースト1000』参戦を決めたアール・バンバー
RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップで今季から新体制を敷くケリー・グローブ・レーシング(KGR)は、シリーズを代表する祭典『バサースト1000』の2021年大会に向け、2度のル・マン24時間耐久レース勝者で、WEC世界耐久選手権でもチャンピオンを獲得しているアール・バンバーの起用をアナウンス。シリーズにレギュラー参戦するアンドレ・ハイムガートナーのペアとして、最新のフォード・マスタング・スーパーカーをドライブすることが決まった。

 ニュージーランド出身で昨年まではポルシェワークスドライバーとして活躍してきたバンバーは、2018年にトリプルエイト・レースエンジニアリングの耐久カップ登録ドライバーとしてスーパーカーに参戦し、今季2021年は開幕2ラウンドで5戦5勝と破竹の勢いを見せている“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンとペアを組み、ホールデン・コモドアZBでサンダウン500で2位入賞を果たしている。

 そのとき以来、2度目の『バサースト1000』参戦となるバンバーは、前回の5位フィニッシュを上回るべく、今度はフォード陣営のKGRとジョイントし、久々のマウントパノラマに挑戦することを決めた。

 2013年からポルシェのファクトリー契約ドライバーを務め、2015年と2017年にはLMP1-Hでル・マン制覇を成し遂げたバンバーは、今季からKGMの株主としてチームに参画するステファン・グローブと協力し、自らのチームであるアール・バンバー・モータースポーツ(EBM)を率いてバサースト12時間にも参戦。2014年と2016年に“Class B”を制したのち、2019年にはオーバーオールでの総合優勝も飾っている。

 今回の契約について、バンバー自身は「2018年当時の経験が、ふたたびシリーズに戻りたいという僕の強い願望に繋がった」と明かしている。

■「僕が経験したレースの中でも最高にクールで競争力のある耐久イベントのひとつだと思う」 

「今年の『バサースト1000』に向け、ケリー・グローブ・レーシングのメンバーに加われたことに興奮しているよ。僕にとってこのイベントでの成功と栄誉はキャリアを通じた目標のひとつであり、Kiwi(キウィ/NZ出身者のこと)の仲間であるアンドレとともに戦えるのも最高だ」と語った、現在30歳のバンバー。

「2018年に『バサースト1000』でレースをしたときの雰囲気は素晴らしかった。このレースはファンとチームにとって非常に大きな意味があり、すべてのドライバーが勝ちたいと願う特別なイベントなんだ。僕が経験したレースの中でも最高にクールで競争力のある耐久イベントのひとつだと思うよ」

 一方、この国際的なエンデュランス界のスタードライバーと組むことになったハイムガートナーも、バンバーのような「本物の実力者を味方につけられるのは貴重な経験であり、10月のマウントパノラマで勝利を収める絶好のチャンスだ」と捉えている。

「アールが僕らのチームに加わってくれるなんて最高だ。同じ“Kiwi”としてこんなに光栄なことはないよ。お互い同国出身者として意識をし、敬意を払ってきた仲だし、彼は国際的なレースで大きな成功を収めてきたからね」と続けたハイムガートナー。

「ル・マン24時間レースや世界耐久選手権でのタイトル獲得は、F1世界選手権での勝利に並ぶ最大の栄誉でもあり、彼の履歴書は確かに非常に印象的だ」

「以前のバサーストでは同じく“Kiwi”のSVGと組んだけど、そのときは別のクルマでレースをしたので、彼が快適になるには(マスタングへの)ある程度の順応が必要かもしれないね。でも彼の競争力を確信しているよ」

 今季2021年の『バサースト1000』は、シーズンの最後から3番目のラウンドとして予定され、スケジュールは例年どおり10月7〜10日の週末が予定されている。

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