MotoGP第3戦ポルトガルGP:クアルタラロ、最後は独走で2連勝。M.マルケスは見事完走で7位フィニッシュ果たす

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2021年04月18日 22:31  AUTOSPORT web

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写真2021年MotoGP第3戦ポルトガルGPで優勝したファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)
2021年MotoGP第3戦ポルトガルGPで優勝したファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)
 4月18日、MotoGP第3戦ポルトガルGPの決勝レースがアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで行われ、MotoGPクラスはファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が2戦連続で優勝を飾った。カムバックを果たしたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は7位で完走している。

 決勝レース前には、イタリアのイモラ出身ライダーであり、2月下旬に新型コロナウイルス感染症により逝去したファウスト・グレシーニ氏の死を悼み、MotoGPとイタリアのイモラで開催中のF1が合同で1分間の黙とうを捧げた。

 2020年7月のスペインGP以来のレースとなるマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)は、2列目6番グリッドからのスタート。初日のフリー走行2回目で転倒を喫して右の鎖骨を痛め、予選への出走をキャンセルした中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は決勝レースには出走。最後尾グリッドに並んだ。

 迎えた決勝レースはドライコンディション。気温25度、路面温度は41度にまで上昇した。ホールショットを奪ったのは、3番グリッドスタートのヨハン・ザルコ(プラマック・レーシング)。2番手にはリンス、3番手には6番グリッドから好スタートを切ったマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)がつける。そのマルク・マルケスのすぐ後方には2020年王者のジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)。その後ミルはマルク・マルケスをオーバーテイクし、早くもタイトルホルダー同士が火花を散らす。

 マルク・マルケスは2周目の3コーナーでミルのリヤタイヤと軽く接触。6番手に後退した。その間にもザルコはトップを維持し、2番手にはリンス、3番手にはミルというスズキライダーふたりが続き、さらにその0.5秒後方を走るポールポジションスタートのファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)が追う展開。

 4周目、13コーナーでリンスがザルコをオーバーテイクし、トップに立つ。しかし十分なギャップがない状況で入ったメインストレートでは、ドゥカティのトップスピードが勝り再びザルコがリンスをオーバーテイク。その周にはリンスが再びザルコを交わすと、そのザルコを、3番手に浮上していたクアルタラロがとらえる。6周目、トップはリンス、2番手がクアルタラロ、3番手に後退したザルコはミルとポジションを争うという混戦を展開する。

 6周目にはここまで表彰台を射程圏内にとらえていたミラーが3コーナーでクラッシュ。さらに2020年のポルトガルGPウイナーであり、母国グランプリのミゲール・オリベイラ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)が14コーナーで相次いでクラッシュを喫した。オリベイラはその後、レースに復帰している。

 一方、マルク・マルケスは1周目以降に後退していき、8周目には9番手を走行。ラップタイムもトップ集団と比べれば追い付くことは難しい状況であったが、そのポジションを維持しながら確実に周回を重ねていく。

 トップ争いはリンスとクアルタラロによって争われた。互いの差はほとんどないテール・トゥ・ノーズ。そして9周目、1コーナーのブレーキングでクアルタラロがリンスをとらえるとトップに立った。

 レースリーダーとなったクアルタラロは、この日初めて1分39秒台のファステストラップを叩き出す。序盤に形成された集団は次第にギャップが開いていった。

 レース折り返しの13周目を終えて、トップは依然としてクアルタラロ。2番手はリンス、その1秒後方には3番手のミルだったが、15周目にはザルコにポジションを奪われ、4番手に後退。4番手にはザルコが浮上した。マルク・マルケスはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)の後方で9番手をキープ。

 15周目、バレンティーノ・ロッシ(ペトロナス・ヤマハSRT)が11コーナーでクラッシュ。義父弟であるルカ・マリーニ(スカイ・VR46・アビンティア)と11番手を争っていたが、ここでレースを終えた。

 レース終盤に入っても、クアルタラロとリンスのペースは落ちない。それどころか、17周目にはリンスがファステストラップのレコードを更新するタイムを叩き出す。一方のクアルタラロも似たようなラップタイム。それだけに、その差は0.4秒ほどの均衡を保ったまま周回が重ねられていく。

■中上貴晶は最後尾から今季初ポイントを獲得 
 しかし19周目、2番手走行中だったリンスがまさかのクラッシュ。5コーナーのエイペックスに差しかかるあたりでリヤを滑らせ、スリップダウンを喫して痛恨のリタイアとなった。

 代わって表彰台争いに名乗りを上げたのが、ザルコ。そして11番グリッドから追い上げ、3番手に浮上していたフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)だった。さらに4番手のミルもバニャイアの後ろをキープ。ところが21周目、10コーナーで2番手に浮上していたザルコがクラッシュを喫し、リンスに続いてリタイアとなった。

 残り3周、クアルタラロは2番手に浮上したバニャイアと4秒以上の差を築いて独走体勢。そしてそのまま、トップでチェッカーを受けた。クアルタラロはドーハGPに続く連勝を飾り、今季2勝目を挙げた。11番グリッドからスタートしたバニャイアは見事に追い上げ、2位フィニッシュ。最後までバニャイアに迫ったミルは3位に入り、今季初の表彰台に立った。

 4位はモルビデリ、5位にはカタールでの2戦の低迷を払しょくするブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)。そして、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)が6位で、表彰台争いには絡むことはなかったものの、ポジションを維持してみせた。

 9か月ぶりのMotoGPレースとなったマルク・マルケスは7位フィニッシュ。最後までレースを走り切り、さらにホンダ最上位のポジションでレースを終えて大クラッシュからの見事なカムバックを果たした。

 初日のクラッシュにより右の鎖骨の痛みに苦しんだ中上は10位フィニッシュ。苦戦続きの開幕戦と2戦を経て、苦しい週末となったポルトガルGPを乗り越え、今季初めてポイントを獲得している。

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