東武鉄道、大師線で添乗員付き自動運転を検証 - 2023年度以降開始

東武鉄道は20日、持続的な鉄道の運行を目的に、大師線(西新井〜大師前間1.0km)で添乗員付き自動運転(GoA3 : Grade of Automation 3)の実施に向けた検証を開始すると発表した。

東武鉄道では、都市路線・地方路線が混在する多様かつ広範囲にわたる鉄道網において列車を運行しており、今後、少子高齢化と沿線人口・労働人口の減少が進む中で、安全かつ利便性の高い輸送サービスを維持継続するため、より一層の業務の自動化と機械化の推進を図る必要があるとしている。

その一環として、鉄道の自動運転について国土交通省等関係各所と検討を進め、2023年度以降、大師線()において夜間の試運転を中心に検証運転を開始する。さらに、「鉄道における自動運転技術検討会(国土交通省鉄道局)」での議論を踏まえつつ、将来的には添乗員付き自動運転の実現をめざす。

東武鉄道では、引き続き社会環境の変化を踏まえ、新技術など活用して安全性とサービスを維持しつつ、省力化も推進することで、持続可能な鉄道事業の実現をめざすとのこと。（木下健児）