第2シリーズの第4回『赤か、青か』で犯人である大学電子工学部の研究助手・林功夫役を務めた木村拓哉は、オファーが来たときの心境を2015年12月11日放送のラジオ番組『木村拓哉のWhat’s UP SMAP!』(TOKYO FM)で語っている。「あんな面白い作品はないです」と『古畑』について話した木村は「僕も出させていただくという話を聞いたときに、もう本当に嬉しかったのを覚えてます。『うわぁー、まじかー!』」と思わず舞い上がったようだ。そして「またね、(脚本の)三谷幸喜さんがね、すごい粋な計らいをしてくださったんですけど、唯一『古畑任三郎』のなかの田村正和さんが犯人に手をあげているのってあの回だけなんですよ。それを僕はすごく名誉に思ってやらせていただいたんですけど」と振り返った。木村の言うように、古畑が犯人役の木村にいきなりビンタするシーンが有名だ。古畑がビンタすると犯人役の木村はその強さによろけてしまい、頬に手を当て驚いた表情を見せる。叩いた古畑も痛そうに手を振るのだが、普段はあまり感情的にならない古畑が唯一犯人に手をあげたことに加えて、お調子者の部下・今泉慎太郎(西村雅彦・当時)がこの事件で命の危険に晒されてしまい、今泉への愛情をも感じる古畑のビンタに“神回”だと評する声も多い。