水木しげる・浅野いにおら作家が“戦争”描くアンソロジー、角田光代の書き下ろしも

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2021年05月28日 20:49  コミックナタリー

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「戦争×漫画 1970-2020」
水木しげる、松本零士、浅野いにおらマンガ家の作品を集めたアンソロジー「戦争×漫画 1970-2020」が、本日5月28日に刊行された。

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同書は2015年に発売されたビッグコミックオリジナル戦後70周年増刊号(小学館)を底本に再編集が行われ、追加原稿が多数収録されたアンソロジー。水木しげる、滝田ゆう、松本零士、さそうあきら、浅野いにお、高橋しん、いましろたかし、山上たつひこ、三島衛里子、石坂啓、比嘉慂、竹熊健太郎+羽生生純、あまやゆうき+吉田史朗、東陽片岡、花輪和一、くれよんカンパニーらが描く“戦争”の物語が収められ、おざわゆき「あとかたの街」より「あいの針仕事」も掲載された。またいとうせいこう、横尾忠則、モーリー・ロバートソンらによる寄稿、「漫画の自由さと豊富さ」と題した角田光代の書き下ろしも収録されている。

■ 「戦争×漫画」編集部コメント
今から6年前、ビッグコミックオリジナルは「戦後70周年増刊号」を発刊しました。
2015年当時、年頭頃に安倍晋三首相が「戦後70年談話」を発表する予定であるとのニュースがありました。「ならば私たち漫画に携わるものはいかなる戦後70年談話を出すのだろうか」と考え企画をスタートさせたのがこの増刊号でした。
あの戦争を体験した世代の漫画家からまったく知らない今の世代の漫画家までが「戦争」を見つめる増刊号。果たしてできあがったこの一冊を眺めてみれば、本書のあとがきで小説家の角田光代氏が述べられているように「あらためて漫画というジャンルの自由さ、豊富さ、そして強さに驚いてしまう」。
発売されると新聞、雑誌、SNSで轟々たる反響を呼びました。あれから時がたって読み返してみると少しも古くなっていないどころか、メッセージの重要度はさらに増しているのではないか。そして昨年2020年が戦後75年、2021年の今年が日米開戦80年、今だからこそ単行本化して残そうと考えたのがこの一冊です。「戦後70周年増刊」を底本に、「戦争漫画」の傑作、おざわゆき氏の「あとかたの街」の一編を収録、角田光代氏の描き下ろしの寄稿を収録し再編集した愛蔵版の戦争漫画アンソロジーです。横尾忠則氏、片岡義男氏をはじめとした文筆陣も豪華です。
今、コロナ禍が世界に広がっています。人々の間に分断が起こり、排外主義と非寛容が世界を覆い、すでにあたらしい「質」の戦争が起きているとも考えられます。漫画家たちが「戦争」と「戦争の向こう側」を見つめるこの一冊、今を生きる人たちに届きますように。

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