Matt、ネット中傷に「父のドラフト後に比べたら小さなこと」

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2021年06月13日 12:15  AERA dot.

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写真Matt [撮影/高橋奈緒(写真部)衣装協力:HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE/スタイリング:福田春美]
Matt [撮影/高橋奈緒(写真部)衣装協力:HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE/スタイリング:福田春美]
 バラエティ番組や美容雑誌など、さまざまな分野で活躍するMattさん。作家・林真理子さんとの対談では、ご両親に支えられた子ども時代やデビュー期のことを明かしてくれました。写真はなんと、すべてMattさんみずからによる「Matt加工」です!!


【「Matt加工」した林真理子さんとのツーショット写真はこちら】

*  *  *
林:はじめまして……。(Mattさんの顔をマジマジと見て)実物も、加工した写真とそんなに変わらないぐらい美しいですね。なんか現実離れしてる(笑)。メイクもお写真の加工も、ご自分でなさるんでしょう?

Matt:はい、自分で。

林:ヴィスコンティ監督の映画「ベニスに死す」に出てくるあの美少年みたいだし、高橋真琴さん(漫画家)の世界みたいでもありますよね。高橋真琴さんって知ってます?

Matt:僕、ちょっとわかんないです。

林:ロマンチックな美少女の絵を描いていらっしゃって、私の世代は、高橋真琴さんが描いた少女の絵の下敷きをみんな持ってたんですよ。

Matt:あ、そうなんですか。

林:お母さまが書かれたご本(『あなたはあなたのままでいい 〜子どもの自己肯定感を育む桑田家の子育て〜』)読ませていただきました。

Matt:すみません、きょうは母も来るはずだったんですけど、ちょっと別の用事が入って来られなくなってしまって。

林:お目にかかりたかったので、残念です。Mattさん、あんなに偉大なお父さま(巨人軍の元エース桑田真澄氏)がいらして、それに押しつぶされずに自分の道を進んだって、すごいことですよ。

Matt:小さいころは「野球をやらなきゃいけないんだ」という使命感みたいなものがあったんです。でも、中学校に上がるときに音楽の道を選択して、そこで殻から出られたという感覚になって。それからすごくラクになって、好きなことに夢中になれました。

林:ご両親、こういう人になってほしいとか、こういう選択をしてほしいとか、まったく強制しなかったんでしょう?

Matt:僕が一人っ子だったら、父も簡単には受け入れられなかったかもしれません。ただ、野球を続けている兄の存在があったので、僕が自由な選択をするのを受け入れやすかったんでしょうね。

林:「あなたはあなたのままでいい」と言ったって、なかなかできないですよ。私も娘が一人いますけど、いつもカリカリしていますもん。母親って欲が深いから。

Matt:小学校とか中学校のときに、「なんで野球やらないんだ」とか、「なんでそんなしゃべり方するんだ」とか、先生とか周りの子から批判されがちだったんですけど、母は「Mattはいいものを持っているんだから大丈夫。あなたはあなたのままでいい」と常に言ってくれて、生きやすい環境にしてくれました。僕はそれで自信がつきました。

林:お父さまもよき理解者だったんですか。

Matt:僕は4年前ぐらいにデビューしたんですけど、僕がこの仕事をするまで、父とはあまり深い話をしてこなかったんですよ。家の中の会話は兄と父との野球の話が多かったので、僕はその中に入れなかったし、入ろうとも思わなかったんです。それと、僕が中学生のあいだ、父はメジャーリーグに行ってましたし、だから母との会話が多かったですね。

林:お父さまはMattさんがこの仕事を始めたとき、何とおっしゃってたんですか。

Matt:デビューしたころはネットニュースのコメント欄やSNSとかで批判がすごかったんですけど、それより、父がそれまで僕たちに話してくれたドラフト後のバッシングのほうがもっとひどいんですよ(注:大学進学を表明していた桑田氏の巨人入団をめぐる密約説などのゴシップ)。たとえばお店に行ったらおしぼりを投げつけられたとか。

林:まあ、ひどい!

Matt:それに比べたら、インターネットで中傷されるなんて小さなことだし、僕も子どものころから周りにいろいろ言われて、免疫はできていたので、あんまりグサグサ傷つくということはなかったです。父も母と同じように「大丈夫だから」と言ってくれて、そういう家族がいてほんとによかったなと思いますね。

林:偉大なお父さんを持つと、いじけて変になっちゃう子が多いけど、こんなに素直で明るい方で、ほんとに素晴らしいです。

Matt:僕は父の息子として生まれてきたことに対して、幸せが9割ですね。あとの1割は、父というフィルターを通して僕を見られること、そこは多少の苦しさがありました。でも、僕自身が芸能活動をしていくにつれて、世間の見方も変わってきましたし、父の息子でよかったなと思います。

(構成/本誌・直木詩帆 編集協力/一木敏雄)

Matt(まっと)/1994年、東京都生まれ。7歳のとき、父・桑田真澄が肘のリハビリでピアノを弾く姿に影響され、ピアノとバイオリンを始める。学生時代はサックス・ピアノ・ドラム・作曲などを学ぶかたわら、ブライダルモデルもこなす。アメリカ留学中のSNS投稿がきっかけでデビュー以降、テレビ番組やCMなどで人気を博す。現在はタレント・歌手・モデル・デザイナーなどマルチに活躍。母でマネジャーも務める桑田真紀の著書『あなたはあなたのままでいい 〜子どもの自己肯定感を育む桑田家の子育て〜』(講談社)が発売中。

>>【後編/Mattが語る家族の絆「母と美を共有。両親のいいところをもらいました」】へ続く

※週刊朝日  2021年6月18日号より抜粋

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  • 父は偉大な投手だったと思うよ。息子は知らんけど。
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