一度聴いたらクセになる"ハイスピード小声漫才"たくろう「キムタク+イチローでたくろうです」【オール巨人も激推しする「未来のM−1王者候補」連続インタビュー◆

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2021年06月19日 06:11  週プレNEWS

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写真ボケの赤木 裕(29歳/左)とツッコミのきむらバンド(31歳/右)が2016年に結成。赤木はNSC大阪37期、きむらは36期の先輩後輩コンビ。『M−1グランプリ』では2018年に準決勝進出、19、20年は準々決勝進出。今年『第10回ytv漫才新人賞』では第4位。
ボケの赤木 裕(29歳/左)とツッコミのきむらバンド(31歳/右)が2016年に結成。赤木はNSC大阪37期、きむらは36期の先輩後輩コンビ。『M−1グランプリ』では2018年に準決勝進出、19、20年は準々決勝進出。今年『第10回ytv漫才新人賞』では第4位。

昨日配信した隣人に続き、オール巨人師匠がその実力を認める若手芸人を直撃。今回は、おかっぱ頭・赤木 裕(あかぎ・ゆう)の挙動不審なボケに、もじゃもじゃ頭のきむらバンドが優しくツッコミを入れる漫才スタイルが「クセになる」と話題沸騰中のたくろう。その唯一無二の漫才スタイルはいかにして生まれたのか?

【画像】唯一無二の漫才スタイルについて語るたくろう

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■結成5ヵ月で早くもタイトルを獲得

――たくろうさんが世に出たのは2018年の『ytv漫才新人賞決定戦』(以下、ytv)でしたが、今年はそれ以来、2度目となる決定戦進出を果たし(結果、4位)、オール巨人師匠が「2年前のたくろうを超えた」と絶賛していました。

赤木さんのオドオドした感じのボケときむらさんの優しいツッコミが織りなす"ハイスピード小声漫才"と呼ばれるスタイルは、どのようにして出来上がったのですか。

赤木 デビュー当時はもっと違う形だったんです。僕は天竺鼠(てんじくねずみ)の川原(克己)さんに憧れていたので、どっしりとした感じで、ボソッと何かをいう、天才っぽい感じを出していて。

きむら 僕はフットボールアワーの後藤(輝基)さんのたとえツッコミに憧れていたので、チャキチャキな感じでやっていました。

赤木 お互いに背伸びしていたんですよね。結成して2ヵ月くらいはけっこうスベってたんです。

きむら 無理してスベるくらいやったら自然にやろうってなって、それで今の感じに落ち着きました。

――でも普通はどのコンビもそこにたどり着くまで何年もかかるわけですよね。「無理せず自然に」というのが一番難しいのではと思うのですが。

きむら 僕らはつくった感じでしゃべるのが単純にへたくそだっただけだと思います。

――漫才の最中、きむらさんが次の話題に移ろうとしているのに、赤木さんがいつまでもブツブツブツブツ小声でボケ続けることがよくあるじゃないですか。あれがたまらなくおもしろくて。何を言っているのかわからないのに笑ってしまいます。

赤木 無理せんでもええんやと思ったら、気楽になりすぎて、言いたいことをいつまでも言うようになってしまった。あれも意図してやってるわけではなくて、割とナチュラルにやってます。

――おふたりは結成5ヵ月で、難波にあるよしもと漫才劇場所属の8年目以下の芸人で競う「翔GP」で初出場、初優勝。いわゆる吉本の"ゴールデンルーキー"だったんですよね。どういう経緯でコンビを組まれたんですか。

きむら 僕は赤木よりも1年早くNSCを卒業しているんですけど、最初に組んだコンビが解散になってある先輩に相談したんです。

NSCにはアシスタントといって、1期上の先輩で僕らの面倒を見てくれるスタッフが30人ぐらいいるんですが、そのほとんどが「おもろいやつがおる」と話していたのが赤木でした。

――赤木さんは引く手あまただったわけですね。

きむら 競争率はかなりヤバそうだけど、なんとかコンビを組む権利をつかみ取るという気持ちで飛び込んだら、案外、すんなり組めたんです。

赤木 実際は引く手あまたではなかったんです。

きむら でも僕はそうは思ってないので必死だったんです。まずLINEで赤木に会ってほしいと伝えて、心斎橋の駅前で待ち合わせをしたんです。どんな顔かもわからなかったんですけど、汗だくのおかっぱがやって来たんで「絶対こいつや!」ってわかって。見た目にひと目ぼれしました。「おもろ」って。

その後ファミレスに入って、「俺はこんなことができる、あんなことができる」ということをアピールしました。振り向いてくれ、という一心で。

■「M−1ドリームの端っこを体感しました」

――まるで恋人みたいですが、そのとき、赤木さんはどんな心境だったんですか。

赤木 誰が来ても組もうと思ってました。

きむら おい!

赤木 僕はNSC卒業と同時に前のコンビを解散して、それから1年くらい、ずっとピンでやっていたんです。当時「アホマッチョ刑事」というネタ1本しかなかったんで、1年間、ダメ出しされても同じネタでオーディションを受け続けていたんで、一刻も早く誰かとコンビを組みたくて。

――きむらさんはNSC在学中、ひとりしゃべりの授業があって、500人くらい生徒がいる中で1位の評価を受けたことがあるそうですね。

きむら 僕は愛媛出身で、愛媛の大学に通っていたんですが、当時、大学の落語研究会に所属しながら、学生タレントみたいなことをしていて、テレビに出たり、いろんな大学のミスコンの司会を任されたり。

営業でネタをやって、ギャラももらったりしていて、地元では"王様"状態でした。なのでひとりしゃべりで評価されたときは、「やっぱり、俺はすごいんや」と思いましたね。

――ある意味、赤木さんとは、正反対の才能ですよね。

赤木 相方は僕ができないことを全部、やってくれる。だから僕は伸びないんですけど。

きむら いや、スラスラしゃべることができないのが赤木らしさ。いらんところは伸びなくていいんです。

――それにしましても、たくろうというコンビ名が、なんともいいですよね。

きむら 僕が木村拓哉さんの大ファンで、赤木がイチロー選手の大ファンだったので、がっちゃんこさせたんです。

赤木 本音を言うと、今でも一番カッコいいコンビ名だと思っているんです。

――考えられる範囲で今後、具体的な目標はありますか。

きむら 『M−1』は常に決勝を目指しています。3年前に初めて準決勝まで進んで敗者復活戦に出させてもらったんですけど、大阪に帰るとき、新幹線に乗っている2時間半の間で単独ライブのチケットが100枚くらい売れたんです。あのとき、M−1ドリームの端っこを体感しました。

赤木 芸人たるもの知ってもらわないと意味がないので。なるべく早く決勝にいきます!

取材・文/中村 計 撮影/塩川真吾

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