残り2周でレッドブルに敗れたハミルトン「直線スピードの差が大きく、戦略的にも手詰まりだった」F1第7戦決勝

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2021年06月21日 17:11  AUTOSPORT web

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2021年F1第7戦フランスGP 2位のルイス・ハミルトン(メルセデス)
2021年F1フランスGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは2位を獲得した。

 2番グリッドスタートのハミルトンはポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がスタート直後にミスをしたことで首位に立つが、19周目、ミディアムタイヤからハードへと交換してコースに復帰した際に、1周前にピットストップをしたフェルスタッペンにアンダーカットされた。レースをリードするフェルスタッペンは32周目に2回目のタイヤ交換を実施。ハミルトンはステイアウトして首位を走行するが、タイヤが厳しくなり、残り2周のところでフェルスタッペンに抜かれて2位に落ちた。

 トラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、アンダーカットされたことについては「ルイスには3秒強のマージンしかなかったが、アンダーカットされるのは防げると思った。しかしそうではなかった」と語っている。

「ピットストップはうまくいき、ハードタイヤも速さを発揮した。なぜポジションを落としたのか理解するため、詳しく分析を行う必要がある」

 ハミルトンを2ストップにしなかった理由については「予想よりデグラデーションが高いことが分かったものの、ルイスを2ストップにすると、(その時4番手にいたセルジオ・)ペレスを抜く必要がある。そしてペレスの方がタイヤが新しかった」とショブリンは説明する。

「マックスが(2回目のピットストップに)動いた後、我々にとって最善の選択肢は、ステイアウトしてポジションを守れるかどうかを見ていくことだった。だが残念ながらレースは我々にとっては2周ほど長すぎた」

■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=2位
 マックス、おめでとう。彼は素晴らしい仕事をした。週末を通して、レッドブルは直線スピードが僕たちより速かった。でも金曜にあれだけ苦しんだことを考えれば、この結果に満足できるよ。

 トップに立ちながら、勝てなかった。終盤にはタイヤが残っていなかったんだ。そのためにポジションを失った。それでもいいレースはできたと思う。

 もっとペースを見つけ出す必要があるのは間違いない。今日は、失っていたタイムのほとんどはストレートでロスしていた。パワーなのかドラッグなのか、原因は何なのかを深く掘り下げて考える必要がある。でも全体的に見れば、いいパッケージではあるよ。

 今日はアンダーカットがあれほど効果的に実行できるとは予想していなかった。さらに驚いたことは、フロントタイヤがあっという間に終わってしまったことだ。

 でも結局のところ、彼らはいい戦略を選び、それがとてもうまくいったんだ。

(会見で語り)マックスが2回目のピットストップをした後は、僕としてはステイアウトするほかに選択肢はなかった。ピットインしたら、彼の方が前に出るし、彼らはストレートでとても速いから、オーバーテイクすることができない。だからステイアウトしてタイヤが持つことを祈るしかなかった。

 失意のどん底という感じでは全然ないよ。僕たちはいい仕事をした。ただ、うまくはいかなかったけどね。僕自身、やれる限りのことをした。もちろん、もう少しうまくやれただろうことはいくつかあるが、結局は彼ら(レッドブル)の方が週末を通して速かったのだから、これは彼らのペースを反映した結果だ。

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