子どもの成長とともに必要ではなくなる紙オムツ。1パックに何十枚も入っている商品が多いため、開けたものの使いきれずに余ってしまうこともありますよね。以前、ツイッターで話題のライフハックとして、災害時に紙オムツを簡易トイレに活用する方法をご紹介しました。
今回は、本当に子ども用紙オムツを簡易トイレに代用できるのか? 実際にはどれくらい吸水するのか、などを試してみました。
○紙オムツはどれくらいの水を吸うのか?
今回使用したのは、Lサイズの紙オムツです。パンツタイプのオムツのサイドを破り、シートのような状態にしてから実験開始。
シート状になったオムツをビニール袋の中に敷き、そこへ色水を注ぐと、みるみるうちに吸水していきます。まずは500ミリリットルを一気に注ぎました。
紙オムツは、あっという間に500ミリリットルの水を吸い、袋の中に水は漏れていませんでした。
紙オムツを持ち上げてみたところ、水は漏れませんでしたが、中の高分子吸収体が膨れ上がり、かなり重くなりました。
○さらに500ミリリットルを追加
さて、500ミリリットルの水をあっという間に吸ってしまった紙オムツ。続いて、もう一本の500ミリリットルの色水も注いでいきます。
すでに500ミリリットル以上の水を含んでいるため、グングン吸い込んでいくとは言えないものの、紙オムツはジワジワと色水を飲み込んでいきます。明らかに見た目もパンパンになっていますが、なんとか1リットルの水を吸い込んでくれました。
使用前のオムツと並べてみると、その差は歴然! 分厚さが全く違います。
紙オムツはズッシリと重くなりましたが、袋の中は全く濡れていませんでした。また、裏側に触れるとひんやりとやや湿った感覚はあるものの、手が濡れることはありませんでした。紙オムツの吸水性、あなどるなかれ。
このライフハックをツイートした警視庁警備部災害対策課(@MPD_bousai)によると、成人の平均的な尿の量は、1回あたり200〜300ミリリットルと言われているそうです。今回、Lサイズの紙オムツに1リットルの水を吸わせることができました。充分、簡易トイレの代わりになることがわかります。
ただ、メーカーやサイズによって吸水力は異なるため、できるだけ濡れてもいい状態で使用することをおすすめします。
ツイッターでは紙おむつのほか、ペットシートを多めにストックしているという声も寄せられていました。子ども用のオムツや介護用のオムツ、そしてペット用のシーツが余っている場合は、災害用に備蓄しておいても良さそうです。万が一の時、紙オムツが私たちを救うかもしれません。(高村由佳)