オリックスの“なにわのHERO始球式”に東京パラ内定の上山友裕さん「開会式をこえる感動」

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2021年06月29日 23:34  ベースボールキング

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始球式前に挨拶をするパラリンピック・アーチェリー日本代表内定選手の上山友裕さん<撮影=北野正樹>
◆ もう一つの夢を目指して

 オリックスが今季から始めた、大阪の街を明るくすることに貢献した地元のヒーローに始球式をしてもらう『なにわのHERO始球式』に、東京パラリンピック・アーチェリー日本代表に内定した上山友裕さん(33)が登板した。

 ロッテ戦の試合前、車いすでグラウンドに現れた上山さんは、「京セラドーム大阪のマウンドに立つ夢は叶った。もう一つの夢の金メダルを獲得したい」と、スタンドの観衆に挨拶。マウンドからオリックス・宗佑磨選手に投じたボールは三塁側にそれたが、スタンドからは盛大な拍手が送られた。

 上山さんは子供の頃、父親に近鉄の本拠地だった藤井寺球場によく連れて行ってもらったことがキッカケとなってバファローズファンに。大学時代には京セラドーム大阪でグッズ販売のアルバイトをしたことといい、「清原選手がいる頃で、売り上げトップになったこともある」という。

 京セラドーム大阪で始球式をすることは夢だったそうで、「リオデジャネイロ五輪の開会式を超える感動。首位のチームでの始球式で、こんな幸せなことはない」と声を弾ませた。

 好調なチームに刺激を受け、先週末の記録会ではシーズン最高成績を収めた。「オリックスの選手がファンに感動を与えているように、上山を応援して良かったと言ってもらえるよう、突き詰めていきたい」と、パラリンピックでの活躍を誓っていた。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

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