明暗を分けた初回の攻防!存在感を増すオリの3番&4番「いい流れで点が取れている」

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2021年07月03日 07:33  ベースボールキング

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ベースボールキング

オリックス・杉本が左越えに2ランを放つ
◆ 吉田正が4出塁&杉本が3安打4打点

 オリックスがエース・山本由伸と4番・杉本祐太郎の活躍で西武を下し、3連勝を飾った。

 試合は、先発の山本が7回2失点と試合を作り、打っては4番の杉本が18号2ランを含む3安打4打点の活躍でチームを勝利に導いた。

 西武は初回、先発のルーキー左腕・佐々木健がオリックスの福田周平に対して投じた3球が頭部に当たり、退場。無死一塁の状況で緊急登板となった渡邉勇太朗が続く宗佑磨を併殺に仕留めて二死となったが、3番・吉田正尚に四球を与えると、4番・杉本が粘った末に高く浮いた8球目の変化球を左翼席に運んでオリックスが2点を先制した。

 オリックスは3回にも、一死後に1番・福田が四球、2番・宗が死球でそれぞれ出塁。3番・吉田正が投安打で繋ぎ、一死満塁に。ここで杉本の打球はボテボテの遊ゴロとなったが、併殺崩れの間に加点。続くT-岡田の適時打で4−0とした。

 その後、4−1で迎えた7回には、一死後に宗がヒットで出塁し、吉田正が四球で一、二塁とチャンスを広げ、杉本が追い込まれながらもレフト前に運んで5点目を奪った。

 2日に放送されたCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた笘篠賢治さんは、「ライオンズからすると対山本という部分で、1回と3回で4点を取られたのが非常に痛いスタートだった」と振り返り、防御率1点台の右腕を攻略するにあたって、特に初回の失点が西武に与えた影響の大きさを指摘した。

 その一方で、「いきなり危険球で退場になり、急遽登板というところで2点を先制したのが、オリックスには大きかった」ともコメント。併殺で二死走者なしとなったところからの2点に「吉田正と杉本のコンビが並んでいる効果が表れた」と主張。打率ランキングで1位の吉田正と同2位の杉本の3、4番コンビの存在感を強調した。

 笘篠さんは、このコンビについて「個人成績という部分を見ても、吉田が打率トップで2位が杉本、打点においては杉本の方が稼いでいる。その前には四球も選べて出塁率も高い吉田がいる。すごくいい流れで点が取れている」と述べ、打率、本塁打、打点の主要3部門でトップ5に名前を連ねる打者2人が並ぶ打線の恐さを解説。その上で、二人で5出塁した1番・福田と2番・宗にも触れ、「その前も抑えていかないと、他球団も大変な思いをする」と、オリックスの上位打線を絶賛した。

 また、同日の放送で同じく解説を務めた谷繁元信さんも「福田と宗が固定されてから得点能力が上がっている。固定されて実績のある吉田、良い数字を残している杉本。なかなか抑えづらい打線になってきた」と同調。オリックス打線が厄介な存在となっているとの考えを示した。


◆ 吉田正と杉本の今季成績

▼ 吉田正尚
打率.342(リーグ1位)
15本塁打(リーグ5位)
48打点(リーグ3位タイ)

▼ 杉本裕太郎
打率.331(リーグ2位)
18本塁打(リーグ1位タイ)
54打点(リーグ2位)


☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』

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  • これ、両リーグ最強の3、4番やろ(笑)
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