ロッテ・小沼健太、“意識”を変えた正捕手・田村からの助言

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2021年07月15日 11:10  ベースボールキング

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ロッテの育成ドラフト2位・小沼健太[提供=千葉ロッテマリーンズ]
◆ イースタン最多の9セーブ

 「シーズンが始まる前に自分が思っていたよりかは、できた方なのではないかなと思います」。

 ロッテの育成・小沼健太が、前半戦の自身の投球をこのように評価したのには理由がある。

 「去年は独立リーグでプレーしていて、防御率は5点台。NPBに入って自分がどれくらいできるだろうと考えたときに、教育リーグでも結構打たれていた。公式戦に入ってからも打たれるだろうなと、正直思っていて、9回を任されるようになって防御率も(13日の西武戦で)打たれてあがってしまいましたけど、(13日の試合前まで)2点台でいっていた。成績を含めて自分のなかではできたんじゃないかなと思います」。

 小沼が話すように昨年プレーしていたBCリーグ・茨城では、25試合に登板して、0勝3敗2セーブ、防御率5.34で、プロ入りしてからも春季教育リーグでの登板2試合はいずれも失点。3月17日の西武との春季教育リーグでは、0回2/3を投げ5安打、4失点だった。

 イースタン・リーグが開幕してからは、ファームの守護神を任され、、「去年も(茨城で)抑えをやっていましたが、チームも勝っていなくて、ちゃんとした抑えをやったことがない。ほとんど初めての抑えだったので、今も緊張していますし、プレッシャーもあります」と4月2日のヤクルト戦で初セーブを挙げると、ここまでリーグ最多の9セーブをマークする。

 4月24日の西武との二軍戦では、3−3の9回に登板するも、綱島龍生に適時打を浴びサヨナラ負けを食らったが、続く4月27日のヤクルトとの二軍戦では3−1の9回からマウンドに上がり、三者凡退に抑え、この登板から5試合連続でセーブを挙げた。

 「ゲームによって準備の仕方を変えていけるようになりました。西武に打たれましたが、ヤクルトでは“こういうピッチングをしよう!”と、いろんなチームと対戦することでそういう考えを持てるようになりました。そこで抑えられたかなと思います」。

◆ 正捕手からの言葉

 投げているボールを見ても、ストレートとフォークはすごく良い。

 本人も「キャンプのときよりも回転数、スピードであったりもまっすぐに関してはあがってきている。変化球も他の人を見て勉強できている。春よりは断然よくなっていると思います」と手応えを掴む。ストレートは戸田球場のスピードガンで152キロを計測したが、トラックマンでは今季の最速は150キロで、自己最速の151キロを更新していないとのことだ。

 春季キャンプでは独立リーグ時代、カットボールとスライダーを勝負球にしていると話していたが、今季の投球を見るとカットボールは投げているものの、スライダーはあまり投げていない。

 「今もスライダーは一応、サインのなかにはあるんですけど、投げていないです」。

 その理由について「田村さんに受けてもらったときに、自分の“まっすぐとフォークに自信を持って、その2つだけで抑えられるようにしろ!”という言葉をもらいました。打たれてもその2つ。あとはカットボール、基本的にはその2つで抑えられるように自分では意識的にやっています」と、正捕手の田村龍弘が故障でファームでリハビリ、調整しているときに、アドバイスをもらった。

 田村からもらったアドバイスはこれだけではない。

「益田さんのブルペンでの作り方、考え方というのを教えてもらったうえで、お前の意識が低い!と言われました。逆に燃えたといいますか、やってやるぞ!という気持ちになりました。意識的に取り組んでいます」。

 守護神・益田直也は一軍でプレーしているため、本人から直接練習方法などの話を聞けていないが、「一軍にいったピッチャーたちに益田さんのゲームまでの作り方を聞いて、勉強しています」と、益田の調整法を参考に登板までの準備を行っている。

 後半戦に向けて小沼は「暑くなるので、みんなバテていくと思う。自分のまっすぐが強くなったりしていけば、いい評価を得られるんじゃないかなと思います。暑い中でも練習をしっかり取り組んで、田村さんに言われたことをしっかりとやっていきたいと思います」と意気込む。背番号121は、暑い夏を制し、支配下選手登録を掴み取って見せる。

取材・文=岩下雄太

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  • 田村ごときの言うことなんかスルーしといたほうがええやろ(笑)
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