F1第11戦木曜会見:ハミルトンのレース後の振る舞いに不満を持つフェルスタッペン「僕はあんな行動は取りたくない」

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2021年07月30日 17:31  AUTOSPORT web

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写真2021年F1第11戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第11戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
 2021年シーズン前半最後のレースとなる第11戦ハンガリーGP。週明けからF1は3週間の夏休みに入ることもあって、木曜会見に出席したドライバーたちはリラックスした雰囲気に見えた。しかしそんななか、会見終盤に登場したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)には、前戦イギリスGPでのクラッシュがらみの質問が集中した。

 フェルスタッペンにはまず司会者から、体調を気遣う言葉がかけられた。

──元気ですか?
フェルスタッペン:レース後はさすがにフラフラしたけど、どんどん回復している。

──今週末は今まで通りのレースができますか?
フェルスタッペン:いつもよりずっとハードに戦えるよ。

──24時間シムレースに参加したんですよね。
フェルスタッペン:ずっと前から決まっていたことだったし、退院後の回復も早かったので参加することにした。すごくいい練習になったと思う。8時間半も走ったよ。

 と、ここまでは和やかな雰囲気だったが、そこからのジャーナリストたちのリモート質問はほとんどすべてがハミルトンとの接触事故に関するものだった。

──レース後、ハミルトンとは話をしましたか? 事故後のハミルトンの振る舞いは無礼だと言っていましたが、その考えは変わりませんか?
フェルスタッペン:彼から電話してきた。具体的な内容については、話す必要はないと思う。いろいろ話はしたけどね。無礼だと言ったのは、ひとりがまだ入院しているのに、もうひとりは51Gの衝撃を相手に与えておいて、何事もなかったかのように喜んでいたことだ。彼だけじゃない。チーム全体の振る舞いもそうだった。それは正しい勝利の祝い方じゃない。特にあんな形で勝ったあとはね。こういうプレッシャーのかかった状況で、人は本当の姿を晒してしまう。僕はあんなふうな行動は、とりたくない。

 このコメントだけ聴くと、レース後のハミルトンの行動に特に憤っている印象だ。では接触事故自体については、フェルスタッペンはどんな見解なのか。イギリス人ジャーナリストがちょっと挑発的な質問を投げたが、フェルスタッペンは動じない。

──あなた自身、アグレッシブなドライバーという評判です。
フェルスタッペン:僕のことをアグレッシブなドライバーと簡単にいう人もいる。でも僕自身は、そうは思わない。ハードな運転をするし、ハードにレースを戦う。でも決して、いたずらにアグレッシブな走りはしない。マシンをどこに置くべきか、しっかりわかって運転している。他人を巻き込むようなクラッシュは一度もしていないし、ペナルティポイントも受けていない。いろいろな意見があるのは当然だけど、僕はそう考えている。

 すると別のイギリス人ジャーナリストから、こんな質問が。同席したランド・ノリス(マクラーレン)はほとんど発言する機会がなく、「ごめんね、ランド。次の質問もマックスなんだ」と、ジャーナリストたちはまずノリスに謝っていた。

──ハミルトンは汚い運転をしたと、今も信じていますか?
フェルスタッペン:そんな言い方は、初めて聞いたね(笑)。僕があの事故で言いたいのは、彼はあのコーナーの進入に際して、判断ミスをしたということだ。それだけだよ。

──あなたには責任はない?
フェルスタッペン:あの状況で、何ができただろう。さっきも言ったように、ハードな運転はしていた。でも決してアグレッシブじゃなかった。あそこで僕の方から事故を避けようとしたら、自分からアウト側にコースオフするしかなかった。でもそんなことは、できないよね。

──レース終盤のハミルトンは、同じ場所で接触することなくルクレールを抜いて行きました。
フェルスタッペン:まさにあれが端的な例だと思う。ルイスはしっかりルクレールの動きを見極めて、いったん引いて、接触を避け、そこからきれいに抜いて行った。僕の時もそうていれば、何も問題はなかったんだ。

──イギリスGPの結果には、納得できていますか?
フェルスタッペン:もちろん納得できていない。でも起きてしまったことは変えられないからね。取れるはずだった大量のポイントが取れなかったことは、特に痛い。でも切り替えてやっていくしかない。レース中に壁にぶち当たるなんて体験は、誰だってしたくない。今週末が素晴らしい週末になるよう、ベストを尽くすよ。僕とチームは勝つためにここにきている。前回のようなバトルをするためじゃなくね。

 フェルスタッペンの次に登場したハミルトンに対する質問も、当然ながら大部分は事故に関するものだった。

──もし同じ状況に置かれたら、どうしますか。
ハミルトン:自分の動きに関していうなら、完全に同じことをするだろうね。これまで長い歳月レースを続けてきた経験からしても、(動きは)変えないだろうね。

 一方でハミルトンはルクレールに対しては、クリアなバトルを繰り広げた。しかしハミルトンはなぜ違う走りをしたのか、明確な言及は避けた。

──1周目のフェルスタッペンと、終盤のルクレールと、両者へのアプローチの違いはどこから出てくるのでしょう。
ハミルトン:もちろん説明はできるけど、今それをするつもりはない。僕は20数年、レースを戦ってきたんだ。どんなふうにコーナーに入って行って、どんな挙動をとるか。僕には完璧にわかっている。でもそれを100%理解してもらうよう説明するエネルギーを、浪費するつもりはないよ。

 ハミルトンへの10秒ペナルティにレッドブルが不服を申し立て、再審理を行うかどうかを決める公聴会が、同じ日に行われた。しかしレッドブルが提出した資料は、「重要でも、関連性のある新たな要素」の証拠ではないと認定され、訴えは棄却。イギリスGPの結果は確定した。

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