レッドブル・ホンダ密着:手負いのマシンでフェルスタッペンが10位入賞。選手権首位の座を譲るも、強さを見せた1戦

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2021年08月02日 16:31  AUTOSPORT web

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写真2021年F1第11戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2021年F1第11戦ハンガリーGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
 2021年F1第11戦ハンガリーGPのレース前、ホンダからパワーユニット(PU)を交換したという連絡が入った。

「HRD Sakuraで、マックスのシルバーストーンでクラッシュしたPUを入念に点検し、特に高負荷がかかる部分をチェックするとともに、クラッシュによるダメージが目に見て確認できる部品はすべて交換しました。しかし、レギュレーション上、FIAのシールを剥がすことはできず、PUを分解してすべての部品を検査することはできませんでした。フリー走行では問題ないように見えたPUですが、予選後に亀裂が見つかりました。このクラックはシャシーに近い部分にあり、これまでに一度も故障を確認したことがありませんでした。この亀裂は、クラッシュ時の非常に大きな衝撃荷重によって生じたものと考えています。シルバーストーンで使用したPUを今後の練習に使用できるかどうか、さらにチェックを行う予定です」

 発見が遅れれば、レース中にリタイアしていたかもしれない。それを未然に防いで万全の体制で、レッドブル・ホンダはスタートの時を待っていた。しかし、スタート直前に降り出した雨がすべてを狂わせた。

 スタートで2番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)をかわしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)だったが、直後の1コーナーでボッタスがブレーキングミスによってランド・ノリス(マクラーレン)に追突。弾き飛ばされたノリスがフェルスタッペンに玉突き衝突し、ボッタスはその後、セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)にも追突して、ペレスは直後にリタイア。フェルスタッペンはなんとか自力でピットインしたものの、フロアやバージボードに大きな損傷を受けてしまった。

 赤旗中断となってピットレーンに帰ってきたフェルスタッペンはコクピットを降りると、心配そうにマシン右側を覗き込み、ヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)と話し込んでいた。そのころ、チーム首脳陣のクリスチャン・ホーナー代表とエイドリアン・ニューウェイ(チーフテクニカルオフィサー)がピットウォールで、チーフレースエンジニアのポール・モナハンから状況の説明を受け、今後の対策を練っていた。

 ここでリタイアしても不思議ではないほど、大きな損傷だったが、チームとフェルスタッペンはレース続行を決断。フェルスタッペンは手負のマシンでなんとか10位入賞を果たし、1点を獲得した。

 ライバルのルイス・ハミルトン(メルセデス)が3位に入ったため、これでドライバーズ選手権は逆転。フェルスタッペンは2位に落ちたが、あの状況でレースをあきらめなかったフェルスタッペンに、あらためて強さを感じたハンガリーGPだった。
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