映画『MINAMATA』モデルとなった写真家の元妻と元助手がコメント

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2021年08月05日 17:39  ORICON NEWS

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写真ジョニー・デップ主演映画『MINAMATA−ミナマタ−』(9月23日公開)のモデルとなった写真家ユージン・スミスとアイリーン・美緒子・スミス(撮影:石川武志)(C)Ishikawa Takesh
ジョニー・デップ主演映画『MINAMATA−ミナマタ−』(9月23日公開)のモデルとなった写真家ユージン・スミスとアイリーン・美緒子・スミス(撮影:石川武志)(C)Ishikawa Takesh
 日本各地で公害が社会問題となっていた1970年代、来日して水俣病を取材し、写真集『MINAMATA』を発表して世界中を震撼させた写真家W(ウィリアム)・ユージン・スミスを題材にした映画『MINAMATA−ミナマタ−』(9月23日公開)。このたび、ユージンの最も近くにいた2人、元妻アイリーン・美緒子・スミスさんと、元助手の写真家・石川武志さんのコメントが到着した。あわせて石川さんが撮影した、ユージンさんの素顔を切り取った姿など、貴重な写真もシェアされた。

【写真】石川武志が撮影したユージン・スミス

 熊本県水俣市のチッソ水俣工場による工業排水を原因とし、現在まで補償や救済をめぐる問題が続く日本における“四大公害病”のひとつ水俣病。その存在を世界に知らしめたのが、写真家ユージン・スミスとアイリーン・美緒子・スミスが1975年に発表した写真集「MINAMATA」だ。

 アイリーンさんは、アメリカ人の父親と日本人の母親を持ち、スタンフォード大学で学ぶ。1970年に、通訳者として富士フイルムのコマーシャル制作の仕事に携わり、ユージンさんと出会う。71年、結婚後すぐに水俣に移住し、共に水俣病の問題について取材を行った。75年、世界中で反響を呼んだユージンと連名による写真集「MINAMATA」を出版した。

 公私ともにユージンを側で支え見つめてきたアイリーンさんは彼について、「私の知るユージンは、決してあきらめず、何があっても真実と向き合う人でした。映画を観た後のその思いを胸に、自分の花を咲かせてほしいです。そして、ユージンが大事にしていた人との繋がりの大切さを映画を通じて深く感じてもらえたらうれしいです」と、コメントしている。

 一方、写真家の石川さんは、写真学校に通っていた当時(1971年9月)、東京の自宅近の路上で、ミナマタプロジェクトで来日中のユージンさんと偶然出会い、アシスタントになったという。アシスタントを務めながら、自身も水俣病に苦しむ人々を撮影した。75年に渡米し、ユージンさんのアパートに住みながら、写真集「MINAMATA」の出版などにも立ち会った。ユージンさんの姿を助手として、同じ写真家として見つめてきた石川さんは、「ユージンは僕に人生に必要なことを全て教えてくれた人。僕をアシスタントとしてではなく、一人の人間として接してくれた」と、師弟関係を超え、人間同士での深い関係を感じさせるコメントを寄せた。

 75年にユージンさんの助手を辞めて以降は、フリーランスとして活動。2012年10月、フォト&エッセイ「MINAMATA NOTE 1971-2012 私とユージン・スミスと水俣」を出版。公害病の原点である水俣病について「何も終わっていない」と自らに問いかけ撮影したという。今回、石川さんは、自身の写真集のカットや、ユージンさんとアイリーンさんのプライベートが垣間見える姿を捉えた写真などをWEBで解禁。「ユージン・スミスとアイリーンとの歴史的なプロジェクト『MINAMATA』に立ち会えたことは私の宝です。映画を通して、観客の皆様にもシェアしていただけたらうれしいです」と、話している。

このニュースに関するつぶやき

  • 気になるけれど、専門家の監修が入っていないのでは?という指摘もあり、別の意味でも気になってる作品。水俣がまた注目されることは歓迎だけれど、アメリカ人ならカナダの水俣病を撮ればいいのにな、とも、少し思う。
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