子乗せ電動自転車のヒヤリ体験--「スピード出しすぎ」「子どもを乗せ忘れ」

育児中のパパ・ママの強い味方である「子乗せ電動自転車」。街中で見かける機会が増えたと感じている人も多いのではないだろうか。子どもを乗せてのお出かけや、幼稚園の送り迎えなど、何かと便利な電動自転車だが、運転を誤ると思わぬ危険に繋がることも。そこで今回は、子乗せ電動自転車の利用者に「ヒヤリ体験」を聞いてみた。

Q. 子乗せ電動自転車を利用してヒヤッとしたこと、あぶない目に遭ったことはありますか?

はい 66.7%
いいえ 33.3%

Q. それはどんなときに起きましたか? もしくはどんなあぶない場面でしたか? 具体的に教えてください。(自由回答)
○スピードの出しすぎ

・「スピードが出すぎて、歩行者とぶつかる寸前になった」(47歳男性/埼玉県/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「速すぎてたまに怖い」(37歳男性/三重県/農林・水産/建築・土木関連技術職)
・「ついついスピードが出てしまうところが危ない」(46歳男性/京都府/農林・水産/技能工・運輸・設備関連)
・「スピードが思ったより出る」(56歳男性/埼玉県/その他金融/営業関連)
○接触寸前

・「ぶつかりそうになってヒヤリ」(53歳男性/京都府/フードビジネス(洋食)/事務・企画・経営関連)
・「車道を走っている時に車がぎりぎり横を走っていってぶつかりそうになった」(48歳男性/神奈川県/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「学生の集団の自転車と接触しそうになった」(49歳女性/岡山県/その他/その他・専業主婦等)
・「交差点から左折するときに子どもが飛び出してきた」(38歳男性/静岡県/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
○バランスを崩しそうに

・「ハンドルを少しきった状態の時にペダルを踏み込むと、ハンドルをきった方向に加速してバランスを崩しそうになった」(42歳男性/千葉県/ホテル・旅館/その他・専業主婦等)
・「バランスを崩す」(48歳男性/埼玉県/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「前後にかごをつけているので、大きくなってくると乗せおろしの時にバランスを崩しそうになる」(39歳女性/広島県/その他/その他・専業主婦等)
○子どもを乗せ忘れ

・「乗せていても乗せていなくても、こぐ力に差がないので、子どもを乗せていると思ったら後ろに誰もいなかったことがちょくちょくあった」(49歳女性/大阪府/専門商社/事務・企画・経営関連)
・「子どもが乗っているときでもペダルに重さを感じないので、子どもを乗せていたつもりが振り返ると乗せていなくて、置き去りにしていたことがある」(44歳男性/大阪府/設計/メカトロ関連技術職)

○自転車が転倒

・「子どもを乗せたままその場を離れてしまい、その間に自転車が倒れてしまい、危うく子どもに怪我をさせてしまいそうになり、冷や汗をかいた嫌な思い出があります」(54歳男性/富山県/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「自転車が倒れた。子どもが頭部にけがをした」(44歳男性/大阪府/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「線路内で倒してしまい、車体が重いので起こすのに時間がかかった」(41歳男性/埼玉県/食品/営業関連)
○子どもが落ちそうに

・「子どもが乗っている間に寝てしまって、横に倒れそうになった」(49歳女性/東京都/その他/その他・専業主婦等)
・「子どもが眠ってしまい、椅子から落ちそうになったことがありました」(57歳男性/千葉県/海運・鉄道・空輸・陸運/IT関連技術職)
○その他

・「坂道が多い場所に住んでいるため、ブレーキがききにくいことがあった」(58歳男性/大阪府/専門商社/営業関連)
・「チェーンが外れて、ペダルが急に変な動きをして回転したとき」(56歳男性/大阪府/コンピューター機器/メカトロ関連技術職)
・「坂道を登っている時に、前に乗せた子どもが電動自転車の電源ボタンを押して切ってしまい、よろけて転びそうになってしまった」(41歳女性/千葉県/その他/その他・専業主婦等)
○総評

子乗せ電動自転車で「あぶない目に遭ったことがある」と答えた人は6割超にも及んだ。特に多かったのは「スピードの出しすぎ」だった。電動自転車の一番の特徴は「ラクに漕げる」ことだが、軽い力でもスイスイ走れるため、ついついスピードを出し過ぎてしまうことも。「下り坂でスピードが出すぎた」「スピードがあがりすぎて、人とぶつかりそうになった」といった人も少なくないようだ。また、電動自転車は漕ぎ出しも軽いため、「信号待ちしている時にペダルを少し踏んだだけで発進しそうになった」などの危険も報告された。

「バランスを崩した」という報告も多かった。子どもを乗せて走るため、子どもの動きなどによってはバランスが不安定になることも。電動自転車は普通の自転車に比べて重いため、一度倒れると1人で立て直すことは困難とのこと。子どもを乗せたまま倒れケガをさせてしまう危険もあるため、くれぐれも気をつけたい。

さらに、「子どもを乗せ忘れた」という報告も。電動自転車はペダルを漕いでも重さを感じないため、「子どもを乗せていると思ったら、乗っていなかった」といったアクシデントが起こりうるようだ。

この他、「後ろの子どもが足を広げて、人にぶつかりそうになった」「煽り運転にあった」「雨の日に滑ってこけた」などのアクシデントが寄せられた。こうしたものは電動自転車に限ったことではないが、子どもを乗せて走る際には十分に注意したいものだ。

調査時期: 2021年7月19日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 503名(子どもがいる人限定)
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません（Yumi）

子乗せ電動自転車のヒヤリ体験--「スピード出しすぎ」「子どもを乗せ忘れ」

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