オリックス・山本由伸が五輪後初登板へ「チームのいい流れに乗りたい」

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2021年08月19日 22:42  ベースボールキング

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五輪後の初登板を前に笑顔で調整するオリックスの山本由伸<写真=北野正樹>
◆ 自身初の二桁勝利へ

 東京オリンピック(五輪)の野球で、侍ジャパンの一員として金メダル獲得に貢献したオリックスの山本由伸が20日、本拠地・京セラドーム大阪での西武戦で五輪後初のマウンドに臨む。

 オリックスは、19日に予定していたほっともっと神戸での日本ハム戦が雨天中止に。グラウンドの状態が悪く、投手陣の一部は球場内の通路を使ってランニングやダッシュを行ったほか、室内練習場で軽い調整も行った。

 山本も通路で体をほぐした後、雨の上がったグラウンドで能見篤史兼任コーチを相手にキャッチボールや遠投の後、ブルペンで投げ込み。2年ほど前から練習しているというチェンジアップも試投した。

 練習後、代表取材に応じた山本は、「(五輪の登板は)緊張感はいつもよりあったが、球数もそんなに投げていないし、問題はない。疲れはしっかりと取れた」と、五輪疲れの懸念を一蹴。

 NPBのボールで投げるのは、7月9日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来ということもあり、「軽い感じがした。投げている感じは、重さを感じなかった。皮の質は関係なかった」と日米の使用球の差について振り返り、「国際球を投げる際は多少慣れが必要だが、シーズンで投げているので問題はない」と、対応に何の心配もないことを強調した。

 試投したチェンジアップについては「2年くらい前から練習している。フォークボールとは球速が全然違うので、投球の幅が広がる」と説明し、「(完成するのは)そのうちですね。何でも練習です」と、常に進化を目指す山本らしいコメント。

 金メダリストとして注目を集める登板にもなるが、「僕自身は、いつも通りにプレーするだけ。応援して下さる多くの方のためにも、しっかりと良い結果を残したい」と意気込んだ。

 2位・楽天とのゲーム差は「2.5」。さらに3位ソフトバンクも「3.5」差と大混戦。「シーズン終盤を迎え、1試合1試合がより大事になってくる。1勝の重さが出てくるので、毎試合、勝ち切れるようチームのいい流れに乗っていきたい」と決意を新たにし、自身初の2ケタ勝利に向けては「1勝、1勝積み重ねてきた結果。いつも通りにいきたい。宮城もチームの勝利に貢献しているので、僕も頑張ろうと思う」と、先に10勝を挙げた宮城を意識して臨む気概を示した。


取材・文=北野正樹(きたの・まさき)

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