BTS RM、誕生日が故郷でも盛大に祝福される理由 読書やアート鑑賞を通じて社会に与えるポジティブな影響

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2021年09月12日 10:01  リアルサウンド

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BTS「Butter」

 BTSのRMが本日9月12日に誕生日を迎えた。記念すべき日に向けて、世界中のARMY(ファン)たちによるセンイル(誕生日)広告やイベントがSNSで多く予告されており、RM一色の1日となりそうだ。


(関連:BTS、舞台裏までも人々を魅了する温かな素顔 「Butter : Epilogue Film」やキシリトールCMビハインドを観て


 昨年も韓国を中心に世界各国で地下鉄広告やバス広告、街頭ビジョン、カフェなどの各店舗にてカップホルダーイベントが行われて話題となった。まるでライブ会場の観客席を紫色のライトが埋め尽くすように、ARMY一人ひとりの愛情が集まって各地の巨大ビジョンを照らしているのだと思うと胸が熱くなる。


 以前は、そんなセンイル広告をめぐる旅行も人気を博していたが、残念ながら2020年以降のコロナ禍では難しいのが現実。そのため、SNSを通じてその様子を共有するなど、また新しい楽しみ方が広がっているのも、ARMYたちの熱意を感じる部分だ。


 今年は、RMの故郷である京畿道高陽市もARMYと協力し、市内にある高陽観光情報センターの建物にRMの壁画を企画。横18m×横12mと巨大な壁画には、笑顔のRMと共に高陽(コヤン)市のネコのキャラクター・コヤンコヤンイ(韓国語でネコ=コヤンイ)が描かれている(※1)。気軽に旅行が楽しめるようになった暁には、きっと新たな観光スポットになることだろう。


 故郷であるという縁があるのはもちろんだが、市がこれほどRMの誕生日を大々的に取り上げるのには理由がある。それは、RMが故郷への想いを語ってきたためだ。


 「私は韓国・ソウルから近い都市一山(イルサン)で生まれました。池や丘、毎年開かれるフラワーフェスティバルなど本当に美しい街です。僕はそこで幸せな幼少期を過ごした、普通の男の子でした」。2018年9月、米ニューヨーク国連本部の舞台で演説したRMは、そう自分自身の出で立ちについて表現した。2015年には「Ma City」で“一山(イルサン)私が死んでも埋められたい場所”“漢江より湖水公園が好きだ、私は”という歌詞を歌っている。


 そんなRMの愛情深さに応えるべく、今年のセンイルイベントが企画されたのだろう。自分を育ててくれた場所を愛することが自分自身を愛することにつながっていく。自分が愛するものを積極的に発信することで、より多くの人がその温かな気持ちにふれることができる。そんな愛があふれる世界になってほしい……RMの言動からはそうした願いのようなものを感じることができるのだ。


 だからだろうか、これまでもRMは自身が愛しているものをしっかりと発信してきてくれた。例えば、読書。村上春樹ファンであることも自称しており、『海辺のカフカ』『1Q84』『ノルウェイの森』などはもちろんのこと、『Me Before You(ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日)』(ジョジョ・モイーズ)、『デミアン』(ヘルマン・ヘッセ) 、『MAN BOX』(トニー・ポーター)、『これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学』(マイケル・サンデル)、『限りなく透明に近いブルー』(村上龍)、『真昼の悪魔 うつの解剖学』(アンドリュー・ソロモン)といった幅広いジャンルの本を読んできたことをインタビューなどで語ってきた。


 2017年11月9日に配信されたV LIVE「RM Live!」では、『少年が来る』(ハン・ガン)と『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ)について「示唆する部分が多くていろんなことを感じました」と語っていた。いずれも人気のある作品ではあるが、RMが手にとったということを聞いて、さらに多くの人が注目したに違いない。過去にはRMが推薦した書籍が1日で完売となったこともあったほどだという。


 そんな影響力を感じさせる出来事が今年8月にも起きていた。韓国のヒョヒョン出版社が、公式SNSにてRMに感謝を伝えるメッセージを投稿。『BTS Memories of 2020』の映像でRMが『夭折』(原題)というタイトルの本をテーブルに置いて食事する姿が出てたことから、絶版となっていた本作が18年ぶりに復活することになったためだ。


 また、アートにも造詣が深いRM。度々SNSを通じてアート鑑賞する姿も披露している。今年の7月26日にはTwitterに「hobby」という一言を添えて、MMCAイ・ゴンヒコレクション特別展などを訪れた様子を投稿。8月9日にはアーティストのジェームス・ジーン(James Jean)の作品の前で笑顔で佇む写真をアップ。「RMが行った展示場には行列ができる」と言われているほど、彼の訪れた展示場には多くの人が注目を集める。ジェームス・ジーンがInstagramにて「Thank you RM」と更新していたことからも、きっと大きな嬉しい反響があったのではないだろうか。


 そんなRMの自身のアート活動はというと、1月7日に「DTS」を披露したのが話題になった。それは7体のアヒル雪だるま。DACK(アヒル)の“D”をとって、BTSならぬDTSというわけだ。雪を挟むとアヒル型の雪だるまができるアイテムを1年前に購入したRM。待ちに待った雪の日にせっせと作ったというから、その姿を想像するとなんとも微笑ましい。誰もが何かを作ることを楽しむ喜びを教えてくれるかのようだ。


 愛情深く知的で懐の深さを感じさせるグローバルグループのリーダーでありながら、そんな可愛らしい一面が両立しているのがRMの大きな魅力だ。今後もきっと多くの良い影響力を社会に与え続けてくれるに違いない。そして、RMが望むような温かな愛情あふれる世界になってくれることを、RMに染まる街々を眺めながら一緒に祈りたい。


※1:https://jp.yna.co.kr/view/PYH20210902179100882(佐藤結衣)


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