「3つのデバイスがハミルトンの命を守った」メルセデス、F1安全対策の効果を実感

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2021年09月18日 08:10  AUTOSPORT web

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写真2021年F1第14戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が接触
2021年F1第14戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が接触
 メルセデスF1チームは、9月12日に行われたF1第14戦イタリアGPの決勝レース中に起きたルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のクラッシュについて語り、マシンの3種類の安全デバイスが複合的に効果を発揮し、ハミルトンの命を守ったと説明した。

 ふたりの接触は幸いにも低速走行の局面で発生したものの、ハミルトンのマシンと接触して垂直方向に動いたフェルスタッペンのマシンがそのままメルセデスW12に乗り上げて止まるという、ぞっとするシーンが国際映像に映し出された。

 マシンの一部は損傷を受けたが、7度の世界王者であるハミルトンは、コクピットに装着されたドライバーの頭部を保護するためのデバイス、ヘイローのおかげでレッドブルF1マシンの重い右リヤホイールに頭部を直撃されずに済んだ。しかしハミルトンは、レース終了後に首の痛みを訴え、第15戦ロシアGPに先立って専門医の診察を受ける予定であると述べた。

 メルセデスは、ソチまでにはハミルトンの「戦闘準備が整う」と考えている。メルセデスF1のトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、チームがYouTube公式チャンネルで行ったモンツァの報告のなかで、「彼は順調だと伝えられることをうれしく思う」と語った。

「彼は首の痛みを訴えている。インシデントの写真を見れば、彼がどれほど前方に押しつけられる形になったのかが分かるだろう。しかし、(次戦まで)回復するための時間は若干あるし、理学療法士のアンジェラ(・カレン)もいる。いつもどおり彼女が面倒をみるはずだ。ルイスは戦闘準備が整った状態でロシアに登場するものと考えている」

 メルセデスF1のチーフストラテジストであるジェイムズ・ボウルズは、ハミルトンを最悪の結末から救ったのは3種類の保護デバイスだったと明かし、なかでもヘイローは最も重要な装備であり、確実に効果を発揮したとしている。

「これこそ、過去数年間にわたりF1で導入されたすべての安全施策が機能している証だということを付け加えておく」とボウルズ。

「今回の事象において、ヘイローが彼の命を救ったことは間違いない。ヘルメットは、彼にひどいダメージを与えないよう衝撃をうまく和らげた。それから、HANSデバイス(ヘルメットに装着し頭部や首を保護する装置)が正しく機能した」

「これら3種類のデバイスがすべて組み合わさったことで、ショブが言ったとおり、多少の打撲や痛みが残っているとはいえ、ルイスは守られたのだ」

 ハミルトンのW12がフェルスタッペンのマシンによる衝撃をもろに受けたのは明白だった。メルセデスF1マシンが被ったダメージの程度について、ショブリンが詳しく語った。

「モンツァを離れる前にマシンを確かめる時間がすこしあったので、急いで状態を調べた」とショブリン。

「リヤウイングが激しく損傷していた。クラッシュによってどれほどひどく曲がってしまったかは、皆さんも見る機会があるだろう」

「ウイングとフロアの表面にも若干の損傷が見られた。しかし、衝撃の大部分はロールフープ部分とヘイロー自体が受け止めたようだ。これらはひどい状態だった」

「パワーユニット(PU)は、ざっと見たかぎりでは大丈夫そうだった。ギヤボックスについては、こちらにマシンが戻った段階でより詳しく見ることになる。しかし、繰り返しになるが、ダメージのほとんどはヘイローとロールフープ部分に限定されていた」
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