日米豪印首脳、重なる思惑=菅首相、レガシー模索

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2021年09月24日 21:01  時事通信社

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写真日米豪印首脳会議に出席するため、政府専用機に乗り込む菅義偉首相(中央)=23日、羽田空港
日米豪印首脳会議に出席するため、政府専用機に乗り込む菅義偉首相(中央)=23日、羽田空港
 【ワシントン時事】24日午後(日本時間25日未明)の日本と米国、オーストラリア、インドの4カ国(通称クアッド)首脳による初の対面会議は、日本の政権交代直前という異例のタイミングで開かれることになった。中国への対抗上、インド太平洋重視をアピールしたいバイデン米大統領と、外交のレガシー(政治的遺産)づくりを模索する菅義偉首相らの思惑が重なった結果だ。

 会議はバイデン氏の主催。3月にオンライン形式で初めてクアッド首脳会議を開き、年内に対面で集まることを決めていた。

 菅首相周辺によると、米側からの開催の打診に対して日本政府が9月上旬、首相退陣が決まった事情を伝えると、バイデン氏は菅氏に「あなたと会議をしたい」とのメッセージを送り、訪米を促した。

 日本の新政権発足を待てば、開催は大幅に遅れる。バイデン氏はアフガニスタンからの米軍撤退で傷が付き、支持率が低下。撤退の理由にも挙げた「中国シフト」を早い段階で具体化する必要に迫られていた。日本の外務省幹部は「バイデン氏がこの時期の会議にこだわった」と打ち明ける。

 クアッドは気候変動やデジタル分野の協力、新型コロナウイルスのワクチン供与などに軸足を置き、菅首相にとっては自身の看板政策と一致する。今回は日本が重視する環太平洋連携協定(TPP)に中国と台湾が加入申請したことへの対応も議論する見通し。首脳会議を定例化できれば、短命政権ながらも実績になるとの思いがあるもようで、政権幹部は訪米を「菅外交の集大成」と位置付けた。

 中国と対立を深める豪州のモリソン首相もクアッドの枠組み強化に前向き。最近はフランスとの関係を悪化させてまで米英との安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」創設に進んだ。

 伝統的に「非同盟」の立場を取るインドは中国との距離感で他の3カ国と差がある。ただ、隣国パキスタンに加えて中国もアフガンのイスラム主義組織タリバンに接近する現状に懸念を深める。菅首相はワシントンで23日(日本時間24日)、モディ首相と個別に会談。「自由で開かれたインド太平洋」実現を申し合わせ、4カ国の足並みをそろえることに腐心した。 

このニュースに関するつぶやき

  • 招待される菅さん、来るなと言われる某国大統領。国力と能力の違いですね。
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  • 菅総理は、今更レガシーを積まなくても、ワクチン政策だけでも十分に名が残ると思いますが、時事通信は、政治家が何のために政治をしているのか、いつも履き違えていると思います。
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