当初は25日（土）に開催予定だった決勝レース1だが、悪天候が予想されたためスケジュールが急遽前倒しとなり、予選が行われた金曜に開催される運びとなった。
レース1のスターティンググリッドは予選トップ12がリバースグリッドとなり、ポールポジションはビクトール・マルタンス（MPモータースポーツ）。2番手にローガン・サージェント（チャロウズ・レーシング・システム）、3番手はジャック・クロフォード（ハイテックGP）、4番手は王座に王手をかけているデニス・ハウガー（プレマ・レーシング）。岩佐は18番グリッド発進だ。
陽が傾くなか、20周のレースが日本時間23時25分にスタート。ターン1を制したのはサージェント、後方では数台がコースオフするも脱落者なく1周目を完了。岩佐は5つ順位を上げ13番手となった。
今シーズン毎戦のように見られてきた接近戦はソチでも健在で、トップ4はそれぞれ1秒前後の間隔で周回。3番手を狙っていたハウガーがクロフォードを交わして表彰台圏内に入る。また後方のギャップは0.5秒以内と非常に狭く、岩佐は3周目と4周目にもポジションをひとつずつアップさせることに成功している。
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ハウガーは守りの走りをしようとはせず、ポジションアップのチャンスを虎視眈々と狙い、11周目にはマルタンスを攻略。これで2番手となり、首位サージェントまで3.565秒となった。
各マシンが淡々と周回をこなしていた16周目、ティージミン・バン・デル・ヘルム（MPモータースポーツ）のエンジンから出火。バン・デル・ヘルムは即座にマシンをエスケープゾーンへ退避させマシンから脱出。これによりバーチャル・セーフティ・カー（VSC）が導入されるも1周足らずで解除。17周目からレースは再開された。
ファイナルラップでハウガーは首位サージェントの0.4秒候補まで迫りDRSを使うも追い抜きならず。サージェントは今季初優勝、ハウガーは自力でシリーズチャンピオンを決める2位、マルタンスが3位となった。岩佐も最終周で順位をひとつ上げて10位フィニッシュ。貴重な1ポイントを獲得しランキング12番手となっている。
レース後のインタビューでチャンピオンになったことを問われたハウガーは「最高だ。今日のレースは良かったし、シーズンを通じてプレマ・レーシングは素晴らしかった。ベルギーでは少しペースが悪かったが、それでも何とか挽回してポイントを獲得し、挑み続けたよ。シリーズをトップフィニッシュできたことが本当に幸せなんだ」とコメントを寄せている。
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■FIA-F3第7戦ロシア レース1 リザルト
Pos.No.DriverTeamTime/Gap129L.サージェントチャロウズ・レーシング・システム20Laps21D.ハウガープレマ・レーシング0.649317V.マルタンスMPモータースポーツ3.46645C.ノバラックトライデント4.597518C.コレMPモータースポーツ5.424621L.コロンボカンポス・レーシング11.63272A.ルクレールプレマ・レーシング14.51487F.ベスティARTグランプリ17.58999J.コレアARTグランプリ18.1381011岩佐歩夢ハイテックGP22.8911110J.クロフォードハイテックGP23.4871227J.ホガードイェンツァー・モータースポーツ23.9791312R.スタネハイテックGP24.494146D.シューマッハートライデント24.963154J.ドゥーハントライデント25.3501614M.ナニーニHWAレースラボ29.856173O.コルドウェルプレマ・レーシング31.0051825J.エドガーカーリン35.5721926C.ウィリアムズイェンツァー・モータースポーツ36.2772016R.ヴィラゴメスHWAレースラボ38.3662122A.コルデールカンポス・レーシング41.146228A.スモリヤーARTグランプリ50.0322324K.フレデリックカーリン53.3542430A.シモンズチャロウズ・レーシング・システム56.6922528F.ウグランイェンツァー・モータースポーツ1'07.4492631Z.コバネクチャロウズ・レーシング・システム1'33.5012723I.コーエンカーリン1Lap--19T.バン・デル・ヘルムMPモータースポーツDNF--20L.トーチカンポス・レーシングDNF--15O.ラスムッセンHWAレースラボDNF
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