中川大輔「真木よう子さんにも『ムカつくー』と言われて嬉しい」役作りを語る

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2021年09月25日 11:30  AERA dot.

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写真撮影・張溢文
撮影・張溢文
 放送中のドラマ「ボイスII 110緊急指令室」(日本テレビ系)で、神奈川県警捜査一課の刑事・片桐優斗役での好演が話題の中川大輔。


【写真】中川大輔が「ムカつくー」と言われて喜んだのは、この人
 主人公・樋口彰吾(唐沢寿明)に恨みを持ち、樋口が所属するECU(緊急指令室)をはじめ警察を翻弄するかのように残虐な殺人を繰り返す「白塗り野郎」こと久遠京介(安藤政信)。中川演じる片桐が、久遠の内通者だったことが判明、9月25日放送の第10話で、ストーリー展開のさらなる鍵を握る片桐優斗という存在について、中川に聞いた。


「視聴者の皆さんは、ECUの視点でドラマをご覧になると思うので、皆さんが敵対視、イライラするような役になってくれていたらいいなって思いながら片桐優斗を演じています」


 どれだけ相手を本気でイラつかせることができるかということだけを考えていたという。


「メイクさんや衣装さん、そして真木よう子さんにも、『ムカつくー』って言われたので、役作りできていたのかなと思っています。視聴者の方からの『イライラします』『殴りたいです』というメッセージも見かけるようになって、それがすごく嬉しくて、スクショして保存しています(笑)」


 中学生時代、夕方の再放送で見ていた「踊る大捜査線」が大好きで、刑事役は、俳優としてデビューしたときからの目標だった。


「途中から捜査する場面が増えてきて、捜査員を後ろに引き連れて、無線で話しながらビルに突入するシーンや、車で逃走する犯人を走って追いかけるシーンを撮っているときに、刑事モノを撮ってるなという実感がわきました」


「踊る大捜査線」では、織田裕二演じる主役の青嶋ではなく、柳葉敏郎演じる室井に魅かれ、室井のまねをよくしていたという。


「独特な口の動かし方とか(笑)。昔は何も考えずに見て、まねをしていたんですが、あれって役作りということなんですよね。そういうアイデアひとつで中学生の僕をひきつけてくれたというのって、今思うとすごいことだなと感じます」



 2016年、大学在学中にメンズノンノモデルオーディションのグランプリを獲得、専属モデルとしての活動を開始する。


「高校時代に今度は『半沢直樹』の、ぶつかり合う迫力のようなものにハマって、(芸能界への)ばく然とした憧れから、自分も演じてみたいなという思いに変化していきました」


 俳優のオーディションではなく、モデルオーディションを選んだ理由はなんだったのだろうか。


「大学のパンフレットを見ていたら、先輩が在学中に『メンズノンノ』のオーディションを受けて大学生活と両立させて活躍していたことを知ったんです。それで、そういう道もあるのかと、応募したんです」


 モデルの仕事も、はじめはとまどったという。


「もともとクラスや部活で中心になってワイワイやったり、前に出るほうではなかったので。撮影に慣れるのが遅くて、3人の同期の中で、僕だけが撮影に時間かかったりしていました。コツコツと勉強していくタイプなので、雑誌を見て、服がきれいに見えるポーズ、全身がよく映えるポーズなどを頭で理解するようになってきたことで、撮影を楽しめるようになっていきました」


 俳優としての活動もスタート、19年に「仮面ライダーゼロワン」に登場する迅/仮面ライダー迅役を演じたことが、大きな転機だという。


「演技の基礎というものを叩き込んでくれた作品でした。仮面ライダーシリーズの監督さんやプロデューサーさんは、新人俳優を、1話、2話のうちに、どうにかテレビに流せる状態まで仕上げていく、それをシリーズを通してずっとやってきているわけなので、本当に熱心に、何十カットも同じシーンをやらせていただいたりしました」


 迅は「精神年齢5歳」ともされる無邪気な性格。


「もう20歳を超えていたので、最初はなんだか恥ずかしかったのですが、どれだけ我を忘れて演技できるかということに集中しました。かわいいという反応が多くて安心しました。やっぱり褒められると純粋にうれしいので、そのときもスクショしてました(笑)」



 今の片桐にいたるまで、スクショの枚数もずいぶん溜まったのではないだろうか。


「そうなんです(笑)。ここをわかってくれたんだ! っていう感想とかすごくうれしくて。スクショが増えるたび、自信がついてくる気がします」


 美術系の大学出身、漫画を描くことも大好きで、「メンズノンノ」でモデル体験記の漫画を不定期連載もしている。


「『少年ジャンプ』が本当に大好きで、漫画家さんに対する憧れ、ジャンプ編集部に対する憧れもずっとあったんです」


 メンズノンノモデルをやりながら、少年ジャンプに漫画を持ちこんだ経験もある。西部劇的な街を舞台に、巨大なモンスターと戦うSFアクションだったという。


「さすがにそれは全然引っ掛からなくて(笑)。3回目ぐらいに持ちこんだときに、『君、背も高いんだから、モデルでもやったら?』と言われて、『実はやってるんです』って(笑)。それだったら、ストーリー漫画ではなく、実体験を活かしたものを描いてみたらと、いろいろ教えていただきました」


「表現欲」のようなものがすごく強いと感じると、自己分析する。


「モデル、演技、漫画、それから大学の課題で建築模型を作ったり、プラモデルを作るのも好きだったり。とにかくいろんな形で『表現』することで、発散しているんでしょうね。プラモデルも、飾るポーズを決めたりするときにはストーリーが自分の頭の中で広がっていますし、その世界に入り込むという意味では、すべて共通したものがあるような気がします」


 俳優として、今後もいろんな役に挑戦してみたいと語る。


「刑事役という夢がひとつかなったので、お医者さんだったり、あるいは時代劇だったり、いろいろな経験をしていきたい。『憑依型』と言われるような、作品を見ている方に、そういう人なのかと思わせることができるようなお芝居ができるようになったらいいなぁって思います」


 スクショの枚数、膨大な量になりそうだ。


(本誌・太田サトル)

*週刊朝日オンライン限定記事


##プロフィール


なかがわ・だいすけ/1998年、東京都生まれ。「第31回 集英社 メンズノンノモデル オーディション」グランプリ。俳優として、「仮面ライダーゼロワン」(テレビ朝日系)、「極主夫道」(読売テレビ・日本テレビ系)など多数出演。現在、「ボイスII 110緊急指令室」(日本テレビ系)出演中。11月には「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(NHK総合)にレギュラー出演。


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