【訃報】WSS300の多重クラッシュでマーベリックのいとこディーン・ベルタ・ビニャーレスが亡くなる。SBK第10戦スペインのレース1は中止

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2021年09月25日 23:11  AUTOSPORT web

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マーベリック・ビニャーレスのいとこディーン・ベルタ・ビニャーレス(Vinales Racing Team)
9月25日、スペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで2021年SBK第10戦スペインが開催されている。併催されているスーパースポーツ世界選手権300(WSS300)のレース1では多重クラッシュが発生し、ディーン・ベルタ・ビニャーレス(Vinales Racing Team)が重傷を負い、現地時間15時10分頃(日本時間22時10分)に亡くなったことが発表された。

 SBK第10戦スペインでは、最高峰のスーパーバイク世界選手権(SBK)、中量級のスーパースポーツ世界選手権(WSS)、軽量級のスーパースポーツ世界選手権300(WSS300)の3クラスのレースが行われている。

 25日にはSBKのFP3と3クラスの予選(スーパーポール)、そして3クラスのレース1がスケジューリングされていた。

 午前のFP3と3クラスのスーパーポールは無事終了。しかし、現地時間午後12時45分から行われたWSS300のレース1では、1コーナーで複数台が絡むクラッシュが発生し、赤旗中断となる。

 すぐに、メディカルカーが駆けつけ、ディーン・ベルタ・ビニャーレスが救急車でメディカルセンターに運ばれたが、頭部や胸部に重傷を負っていた。

 その後、SBKとWSSのレース1は中止されることが明かされていたが、現地時間15時10分頃(日本時間22時10分)にはディーン・ベルタ・ビニャーレスが亡くなったことも発表された。

 ディーン・ベルタ・ビニャーレスは、MotoGPライダーのマーベリック・ビニャーレスのいとこ。スペイン出身の15歳のライダーだ。

 2019年と2020年にはヨーロッパタレントカップに出場し、今季からマーベリック・ビニャーレスの父が設立したVinales Racing TeamからWSS300に参戦していた。

 アンドレア・ドソーリ(ヤマハ・モーター・ヨーロッパ ロード・レーシング・マネージャー)は「モーターサイクル・レースに潜むリスクについては誰もが認識しているが、今日のようにスポーツが人命を奪うことになれば、それは容易なことではない」とコメントした。

「ディーン・ベルタ・ビニャーレスは、今シーズンから世界選手権でのキャリアをスタートさせ、最近の成績はこのクラスの将来のスターとして注目されていた。現時点では、言葉だけで慰めることはできないが、ヤマハ・レーシングのスタッフ一同、ディーンのご家族、ご友人、そしてチームの皆様に心からお悔やみ申し上げます」

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