ジョニー・デップと真田広之が共演 公害の実話から生まれた衝撃作「ミナマタ」

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2021年09月27日 11:30  AERA dot.

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写真監督 アンドリュー・レヴィタス/23日からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開/115分 (c) 2020 MINAMATA FILM, LLC
監督 アンドリュー・レヴィタス/23日からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開/115分 (c) 2020 MINAMATA FILM, LLC
 23日から映画「MINAMATA ―ミナマタ―」(アンドリュー・レヴィタス監督)が全国公開された。伝説の写真家ユージン・スミスとその妻アイリーンが1975年に発表した写真集『MINAMATA』をベースにした本作。出演はほかに、抗議運動のリーダーに真田広之、チッソの社長に國村隼、住民に浅野忠信、加瀬亮など。


【場面写真の続きはこちら】
 1971年ニューヨーク。ユージン・スミス(ジョニー・デップ)は、かつてアメリカを代表する写真家といわれたが、今は酒に溺れる日々。そんな彼のもとへ、アイリーン(美波)と名乗る女性から、日本の水俣市で起こっている病気について撮影を依頼される。チッソ工場が垂れ流す有害物質によって、罪もない人々が命を落としている事実を報道してほしいというのだ。写真家としての血が騒ぎ、日本へと旅立つユージン。


 水銀に侵された子どもたち、激化する抗議運動、力で抑えつけようとする工場側──そんな光景に驚きながら冷静にシャッターを切る彼は、水俣病とともに生きる人々にある提案をし、彼自身の人生と世界を変える写真を撮る。



本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)


■渡辺祥子(映画評論家)


評価:★★★


水俣病の現実に触れるうちにそこから目がそらせなくなっていく写真家の姿に真実味を感じ、日本人が忘れかけている問題に光を当てたジョニーの企画に感謝。とはいえ脚本がお粗末で、告発のパワーに欠けているのは残念。


■大場正明(映画評論家)


評価:★★★★


骨太なドラマで水俣とユージンとその時代が切り取られている。社会的メッセージだけでなく、やがて休刊となる「LIFE」誌とユージンの関係を通してフォトジャーナリズムの分岐点が描き出されるところに、感慨を覚える。


■LiLiCo(映画コメンテーター)


評価:★★★★


写真は知っていたけど、水俣病については詳しく知らなかったので、つらくて心が本当に痛い。でも何かを伝えたいユージンの強い気持ちに動かされましたし、アイリーンの感情は理解できます。2人の会話にクスッと笑える。


■わたなべりんたろう(映画ライター)


評価:★★★★


真摯な内容で、今作の実現に奔走したジョニー・デップの熱意が伝わる力作に仕上がっている。残念ながら日本で撮影されていないが、プロダクションデザインと美術の素晴らしさ、日本の俳優の熱演が今作を支えている。


(構成/長沢明[+code])

※週刊朝日  2021年10月1日号


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