結婚から1年。お義母さんとの間にトラブルがあったようで、娘のユミが帰ってきました。これまで私たち夫婦は常にユミのことを心配し、危ない目に合わないように守ってきたつもりでした。ユミにとってそれは「当たり前」であり、きっとタケノリさんにも「同じように自分を守ってくれること」を望んだのでしょう。
しかし結婚後、仕事で忙しい息子に対して「アレやって!」「コレやって!」と負担をかけるユミのことを、お義母さんはよく思っていないようです。むしろ「自立ができていない嫁」だとも思っているのかも……。
私は何から説明したらいいのか分からなくなっていました。すると……。
ユミに悲しい思いなんてさせたくなかったし、涙なんて見たくありませんでした。だからいつも側にいて、危ないことを回避させてきたのです。……しかし本来、ユミがするべきたくさんの経験の機会を、私たち親が奪ってきたのかもしれません。その事実を突きつけられたとき、私はユミにかける言葉をなくしていました。
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脚本・子持ち鮎 作画・よしはな 編集・Natsu