山本由伸、ノーヒッターならずも今季3度目の完封!13連勝の16勝目に「どんどん突っ走って」

44

2021年10月02日 20:42  ベースボールキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ベースボールキング

16勝目を挙げた山本由伸 (C) Kyodo News
◆ チームは6連勝、自身も13連勝!

 パ・リーグ首位を走るオリックスは、2日のソフトバンク戦にも勝利して6連勝。

 エース・山本由伸が9回無失点の快投を見せ、今季3度目の完封で16勝目を掴んだ。




 山本由伸とカーター・スチュワート・ジュニアの両先発ではじまった試合は初回から大きく動く。

 オリックスはいきなり3つの四球で一死満塁とすると、スティーブン・モヤの適時打で幸先よく先制。

 さらに紅林弘太郎の犠飛でもう1点を加え、二死一・三塁からT-岡田はライトフェンス直撃の2点適時二塁打。4−0とし、さらに二死二塁から安達了一が四球で出たところで、スチュワートは降板となった。



 つづく2回にも、1回途中からリリーフ登板した大関友久から無死満塁のチャンスを作り、モヤの併殺打の間に追加点。

 4回も四球絡みで作ったチャンスにモヤが犠飛を放ち、これで6−0。エースに多くの援護点をプレゼントした。


 援護を受けたエースは2回にアルフレド・デスパイネに四球を与えたものの、6回までに許した走者はその一人のみ。

 危なげなく無安打投球を続けていくと、7回に先頭の栗原陵矢に初安打となる内野安打を許したが、後続を併殺に斬ってピンチは作らず。

 8回も一死から代打の今宮健太にレフト前へと運ばれたが、後続を連続三振に仕留める圧巻の投球。球数が100球を超えて迎えた9回もそのままマウンドへ向かい、内野ゴロ3つであっという間の試合終了。

 9回115球、被安打2、与四球がひとつ。8つの三振を奪って二塁を踏ませない完封劇。今季4度目の完投を3度目の完封勝利で飾り、自身13連勝となる今季16勝目。チームを引き分け挟んでの6連勝へと導いた。


◆ ノーヒッターは「今シーズンか…来シーズンぐらいには…」

 山本は試合後、「初回から大量リードをいただいたので、とにかく気持ちを楽に投げられました」と第一声。

 「連勝でここまで来ていたので、自信を持ってマウンドに上がりました。調子は良くなかったんですけど、徐々に感覚が良くなり、良い投球ができたと思います」と振り返る。


 ノーヒットノーランを逃したことについては、「ヒットはなく行けたんですけど…。また、次の試合…今シーズンか…来シーズンぐらいには。頑張ります」と苦笑い。

 チームは6連勝となったが、これは1週間前の自身の勝利からスタート。バトンをつないだエースは、「とにかくチームの雰囲気も良く、西浦(颯大)の最後のシーズンということで、よりチームがひとつになれているんじゃないかなと感じます」と語り、「この流れに乗って一気に。調子良くここまで来れているので、この勢いに乗ってどんどん突っ走っていけたらと思います」と力強く意気込んだ。


 また、中嶋聡監督も試合を振り返り、4得点を挙げた初回の攻撃には「ピッチャーがあのスピードなので見極めが難しいなか、しっかりと見極められたのは大きい」とガマン強く攻めた打線を評価。

 エースの投球に関しては、「途中から“コントロール系”になったので。100%じゃなく打たせて取るというかね。もちろん三振も取っているんですけど、ああいう形になったら球数も減るのかなと思いますし、新しい形かなと思う」と、シーズン終盤に来て垣間見せた新たな一面についてコメントした。


 「最後の月なので、最後どこまでできるのかを目指したい」──。

 チームは10月連勝スタートとなり、2位・ロッテとの差は「1.5」に広がったが、この試合でも4回に復帰したばかりの主軸・吉田正尚が死球で途中交代となるなど、これからも気の抜けない日々が続く。

 残る17試合を終えた段階で、中嶋オリックスはどの位置にいるのか…。最後まで目が離せない。


取材・文=どら増田




【動画】山本由伸、今季鷹戦3度目の完封勝利で自身13連勝・16勝目

このニュースに関するつぶやき

  • もともと凄い投手なのに、今年は打線の援護があるから、勝ち星が量産できている。セ・リーグの勝ち頭が11勝なのに、16勝ですか。沢村賞は決まりですね。
    • イイネ!2
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(26件)

ランキングスポーツ

前日のランキングへ

ニュース設定