オリックス・K-鈴木が見事な火消し! 紅林の好送球を中嶋監督も評価「成長した証拠かな」

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2021年10月08日 06:21  ベースボールキング

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オリックス・紅林弘太郎
◆ 杉本のパ最速30号弾も

 首位に立つオリックスが日本ハムとのシーソーゲームを制し、同日の試合で敗れた2位・ロッテとのゲーム差を「1.5」に広げた。

 オリックスは初回、相手守備の乱れに乗じて先制。しかし、先発の増井浩俊がピリッとせず、2回に追いつかれると、3回には失策絡みなどで好機を作られ勝ち越しを許してしまう。

 3回裏には二死から杉本祐太郎がパ・リーグ30号一番乗りとなる本塁打をバックスクリーン左に放り込み同点としたが、直後に日本ハム・野村に5号ソロを被弾し、再びリードを許す展開に。しかし、4回裏に中川圭太の三塁打をキッカケに追いつくと、5回には二死二塁から「シーソーゲームのような展開だったし、なんとか先に点を取りたいと思っていた」と振り返ったモヤの適時打で勝ち越しに成功した。

 中盤までは取って取られての展開が続いていたが、

投げては増井の後をK-鈴木が1回1/3を、6回に登板した山田修義は、一死一塁から近藤にレフトへ二塁打を打たれ、一塁ランナーの西川遥輝がバックホームを狙うも中川から中継した紅林弘太郎が好送球で刺すと、三塁を狙った近藤も伏見の送球でアウトになり、この回も無失点に。7回は吉田凌、8回はヒギンス、最終回は平野佳寿が打者を3人ずつで抑えて、オリックスが4-3で逃げ切っている。勝利投手は好投のK-鈴木が今シーズン初勝利。2位のロッテが敗れたため、ゲーム差は1.5に広がっている。

試合後、目標としていた30号ホームランを放った杉本は「最近打ててなく悔しかったんで、嬉しかった」と話すと「30号は嬉しいんですけど、まだTさんの33号を超えていないので」とさらなる高みを誓った。「(吉田)正尚のいない分をみんなでカバーしようとしてていい雰囲気」とベンチの様子を語った杉本。モヤに「キャンプの時に私より多くホームランを打つと言っていた」とニヤニヤしながら暴露されていたが、「まだシーズン中なんで、モヤに抜かれないように頑張ります」と笑みを浮かべていた。

試合後、中嶋聡監督は「1点ずつだったですけど、よく追いつき、越したと思う。なかなかヒット、連打というわけにはいかないので、それをチームの目標にしているので良かったと思う」と、相手のミスに乗じた得点や、内野ゴロの間に奪った得点も評価した。

 また、「流れをK(鈴木)がしっかり止めてくれた。こっちに流れが来るピッチングだった」と、今季初白星を手にした右腕を称賛。6回の併殺についても言及し、「山田は打たれましたけど守備陣が頑張ってくれた。流れの中でひとつのミスもなく、しかもストライク送球。非常に良かったし、あれを紅林がやったというのが、成長した証拠かなと思う」と目を細めた。

 さらに、「絶対に連敗だけはしてはいけないところで勝てたのは良かった」と述べ、「オレがやるじゃなく、全員がやるというのが見えるので、それが結果になっている」と、チーム一丸となって戦えていることに手ごたえを感じているようだ。

 オリックスは9日から福岡に乗り込み、ソフトバンクとの2連戦に臨んだ後、京セラD大阪に戻って、12日からロッテとの最終決戦に臨む。

取材・文=どら増田


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