決戦の時 2位・ロッテ、今日から“勝負の8連戦”

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2021年10月12日 10:44  ベースボールキング

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2位・ロッテ (C) Kyodo News
◆ 今日から首位攻防3連戦

 3月26日に開幕したプロ野球のペナントレースは佳境を迎え、リーグ優勝争いは一層激しさが増してきた。1974年以来の勝率1位でのリーグ優勝を目指すロッテは、首位・オリックスと現在「2.5」差の2位。12日から敵地・京セラD大阪で首位・オリックスと3連戦を迎える。

 前回9月28日〜9月30日にかけて本拠地・ZOZOマリンスタジアムで行われた“首位攻防3連戦”は、首位に立っていたロッテが3連戦で1勝すれば、優勝マジックが点灯するという展開のなかでまさかの3連敗。試合のなかった10月1日にオリックスが勝利し、ロッテは2位に後退した。

 今回ロッテは首位・オリックスと「2.5」差の2位で敵地に乗り込む。優勝するためには、3連勝したいというのが本音だ。ここ最近のチーム状況は、9月22日のソフトバンク戦以降は3連敗、2連勝、4連敗、3連勝、そして現在引き分けを挟んで3連敗中と大事な終盤戦で波に乗れていない。

◆ どこか読めない戦い

 今季のロッテは開幕5連敗を喫したかと思えば、4月1日の楽天戦で今季初勝利を挙げると、そこから引き分けを挟んで4連勝。交流戦で8勝9敗1分と負け越し、大きな連敗はないが、大きな連勝もないという戦いをしていたが、7月に入って3日の楽天戦から7日のソフトバンク戦にかけて5連勝した。

 後半戦に入ってからは最初のカードとなった首位・オリックスとの3連戦に負け越し、続く西武との初戦にも敗れ、ズルズルいくかと思われたが、直後に3連勝。開幕からリーグトップの得点力を誇る打線が9月に入り状態が落ち込んできたところで、先発陣が安定し9月では51年ぶりに単独首位に浮上した。

 今季のロッテは、どこか読めない戦いをしており、今チーム状態が落ちているとはいえ、何かをきっかけに状態を上げる可能性を秘めているのだ。

 10日の日本ハム戦は、ミスや不運もあったが、岡大海が2−4の9回二死一塁、1ボール2ストライクという場面で、日本ハムの守護神・杉浦稔大が投じた4球目のスライダーをレフトスタンドへ放り込む値千金の同点2ランで引き分けに持ち込んだ。連敗が続いているとはいえ、負けを覚悟した試合で引き分けた。この引き分けが、チームに新たな風をもたらすかもしれない。

 そして、今日からオリックスとの3連戦。序盤リードしていても、試合終盤にリリーフ陣が打たれ逆転負けという試合が何度かあった。最後のアウトを奪うまで本当に何が起きるかわからない。そんな戦いが続いている。この嫌な雰囲気を払拭する意味でも初戦の先発・小島和哉がゲームを作り、終盤は“勝利の方程式”で逃げ切るマリーンズが今年見せてきた戦いで流れを作りたい。

 大阪での“首位攻防戦”を終えると、ZOZOマリンに戻ってソフトバンクと3連戦、メットライフドームで西武戦、そして、PayPayドームでソフトバンク戦と“8連戦”となっている。

 この8連戦は大阪、千葉、埼玉、福岡と移動もあり、選手たちの疲労も心配だ。ただ、もうそんなことを言っている時期ではない。優勝するためには、ここを乗り越えなければならない。8連戦が終わるのは1週間後の10月19日。そのときにマリーンズは優勝が見える位置にいるのかーー。それとも、優勝が絶望的でCS争いをしているのかーー。それは誰にもわからない。

 今季のロッテは数々のミラクルを起こしてきた。4月21日の日本ハム戦では4−5の9回二死一塁から岡が2ランを放ち逆転サヨナラ勝ち、8月21日のソフトバンク戦は6回終了時点で0−5だったが、7回に5点を奪い同点に追いつくと、9回に3点を挙げて8−6で勝利したこともあった。負けゲームを勝ち試合に、そして引き分けにしてきた。

 今現在の2位という順位を変えることはできないが、マリーンズの頑張り次第で“未来”を変えることはできる。8連戦を終えたときに、まだまだ熱い戦いをしていると信じたい。

文=岩下雄太

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