ヤクルト阪神ともに主軸で好機逃す 金村氏「どちらもモノにできなかった」

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2021年10月21日 07:22  ベースボールキング

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ヤクルト・村上宗隆
◆ 頼れるクリーンナップが痛い凡退

 今季最後のセ・リーグ首位攻防直接対決は、両軍投手陣が好投しスコアレスドロー。阪神にとっては逆転優勝が遠ざかる痛い引き分けで、6年ぶりのリーグ制覇を目指すヤクルトにとっては価値あるドロー。優勝マジックは1つ減り「3」となった。

 試合は阪神のジョー・ガンケルが8回途中無失点、ヤクルトの高橋奎二が7回無失点と、両者ともに安定感抜群の投球でゼロを並べる投手戦だった。

 20日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した金村義明さんは、両先発の投球について「100点満点以上」と称えた上で、「どんなに良い投手でも1回2回はチャンスがあるんですよね。そこをどちらもモノにできなかった」と、無得点に終わった打線についても言及。

 注目したのは6回裏と7回表の攻防だった。

 阪神は6回一死から中野拓夢が中前安打で出塁するも、続く3番・近本光司が併殺におあつらえ向きの二塁ゴロを放ち、4−6−3とボールが渡り攻撃終了。

 金村さんは「近本が一番のポイントゲッターなんですけど、ゲッツーなんて考えられないですよね。ちょっと運にも見放されたような感じがした」と、俊足巧打の近本が今季6本目の併殺打を叩いたシーンを振り返った。

 一方のヤクルトは直後の7回、一死無走者から3番・山田哲人が右安打で出塁したが、続く4番・村上宗隆がカウント3−2から内角の145キロに手が出ず見逃し三振。投球と同時にスタートを切っていた一走・山田も二塁でタッチアウトとなり、三振ゲッツーで攻撃を終える最悪の格好となった。

 打席の村上は際どいコースの判定に不服な様子も見せたが、金村さんは「あれはストライクでしょ。ちょっとシュート回転してフロントドア気味。これは文句なしだと思いますよ。今日の村上はタイミングも合ってなかったし、これで審判に食い下がるんですけど…。ボールの見切りがちょっと早かったですね」と、この試合3三振に終わった村上の打撃を振り返った。

 直近10試合の打撃成績を振り返ると、首位打者を争う近本もやや数字を落としているものの、村上は直近10試合で打率.161、1本塁打、2打点の低空飛行。優勝へのカウントダウンが進むヤクルトにとっては6年ぶりのリーグ制覇と同時に、主砲の一日も早い復調が待たれる。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』

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