町内会や自治会って、なんのためにあるの?ママたちが考える存在意義とは

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2021年10月22日 10:21  ママスタジアム

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皆さんは、住んでいる地域の町内会や自治会に加入していますか? どのくらい関わっていますか?
”町内会”や”自治会”は町または字(あざ)など、市町村内の一定区域に住所を有する人たちの、地縁に基づく団体とされています。総務省によれば、全国で約29万8,700団体が存在するそうです(平成25年4月1日現在)。

そんな町内会や自治会について、素朴な疑問が寄せられました。
『町内会や自治会って、なんのためにあるの? 入っていないと悪く言われるよね。みんなで仲良くっていう意味もあると思うけど、実際問題難しくない?』
ママスタコミュニティのママたちが考える、「町内会や自治会の役割」とはどういったものなのでしょうか。
(参考:総務省|自治会・町内会等とは)

ゴミ収集や除雪などの環境整備



ママたちが真っ先に思い浮かべたのが、家庭から出るゴミの処理についてでした。
『入らなきゃ村八分だよ、私の地域は。ゴミ捨て場も町内会管理だから入会してないと捨てられないみたいだし。毎年地図が配られて、入会してない家庭は一目でわかるから怖いよ。新型コロナウイルスで(町内会活動が)いろいろ無くなったけど何の不便もないことはわかってる。問題はゴミだけ』
筆者は転勤族であちこちの町内会に加入しましたが、ゴミ収集場所の掃除や、リサイクルゴミ回収日の早朝に分別用の箱を出しておく当番は何度か経験しました。「ゴミ収集場所の管理を自治体から委託されている。そのおかげで補助金が出る」と説明された町内会もありました。
『町の維持整備(ゴミ捨て場や除雪)』
『秋に児童公園の落ち葉がハンパない量で、それの片付け。業者がすると税金上がるぜ』
地域で除雪作業に取り組んでいる団体もあるようですね。除雪や公園の美化などは、個人の力だけでは対応しきれない面があります。そういったときこそ、町内会や自治会の出番なのかもしれません。

地域の安全を守る、防犯対策


普段はあまり意識していない人もいるでしょうが、安心して地域で暮らすための設備も町内会費で賄われていることがあります。
『うちのほうは防犯カメラを何台かつけていて、その費用は町内会費から払われてる。取り付けるときに市からの補助金も少しあるけど、維持費は町内管理。役員が役所に何度も掛け合って時間かけて、やっと補助が出た』
『街灯も町内で管理してお金払ってる』
設備面だけでなく、地域の繋がりによる“安全”に意義を感じている人もいます。
『「隣り近所が全く知らない人」って今は珍しくないけど、怖さもあるよね。一応顔見知りになっておけば安心だし』
『うちは小さい子どももいるから、何かあったときに「あそこの家の子」だって知っててもらえたほうが安心だなって思う』
『お年寄りが孤立しないよう見守りしたり、イベントしたり……』
とくに子どもやお年寄りなど社会的弱者になりやすい人たちを、地域全体で見守ってもらえると心強いですよね。

災害時の“共助”の担い手として


近年、日本各地で自然災害が発生していますが、避難や救援に際して町内会・自治会が重要な機能を果たしている地域もあります。
『「災害時には自治会単位で救援物資が届くから入りな」って言われて入った。でもそれ本当かな』
『本当だと思うよ。うちの地域も防災倉庫とかある。でも物資を持ってきてもらえるのが当たり前じゃないよ。自分から自治会長や役員と連絡取ったり、防災倉庫や避難所を確認しておかないと。自治会が何でもやるんじゃなくて助け合いだよ』
『自治会費で買ってる備蓄もあるはずだよ。うちの町内では町内会加入世帯、1世帯につき3〜4日の備蓄が用意されてる』
「災害対応は自治体がやるものでは」という意見もありましたが……
『災害時、役所の人がすべて動くのは無理があるからね。間を取り持って指示を仰ぐのが町内会の役目。災害時に支援者が必要かどうかの調査を毎年して、それを役所に申請してるのも町内会役員だし』
筆者が東海地方のある市に転居した際は、町内会から「災害時、家族全員に万が一のことがあったときに連絡できるよう、県外に住む人の連絡先も提出してほしい」と言われ、「そこまで考えるのか!」と驚きました。また避難する際には「わが家は大丈夫です」と書かれた旗をベランダなどに付けてから動くようにと指示があり、町内会が作った旗を渡されました。救助が不要であることが一目でわかるように……とのこと。こういった細かい配慮は、なかなか自治体単位では難しいでしょう。

地域による地域のためのセーフティーネット



ママたちのなかには「ゴミは個別回収なので、町内会がなくてもまったく困らない」という人たちもいました。筆者も町内会がある地域、ない地域、両方で暮らしたことがありますが、普段の生活に限れば“なくても困らない”というのが正直な感想です。

また「自治会で関わりがあるせいで、ご近所の人の嫌なところやヤバいところがわかったり、ギクシャクするってこともある」「自治会長が老害なのでみんな呆れてる。常識のある人がやってほしい」「収支報告書を見たら使途不明金が多すぎて不信感しかなかった。コロナ禍を理由に退会した」など不満を抱えている人たちがいるのもたしかです。

ただママたちのコメントからは「何かあればお互いに助け合うため」や「地域の自治や安心のため、より暮らしやすくするため」に、大きな役割を果たしている町内会や自治会があることもわかりました。“あって当たり前”と思っている街灯や公園などを、町内会が管理している地域も少なくありません。外部業者を使う方法もありますが、日々の細かいメンテナンスは地域に暮らしている人たちだからこそできることもあるでしょう。
『意外といろいろ住民のためにやってるんだけど、役員でもやらないと具体的な活動ってわかりにくいよね』
という正直な声も聞かれます。一度、自分が住んでいる地域の町内会・自治会の活動を見直してみると新たな発見があるかもしれませんね。いつどんな災害が起こるかわからないご時世です。事前にチェックしておくのもよいのではないでしょうか。

文・千永美 編集・すずらん イラスト・Michika

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