WRC王者セバスチャン・オジエのWECルーキーテスト参加が決定。GR010ハイブリッドを駆る

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2021年10月22日 18:11  AUTOSPORT web

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WRCで7度のワールドチャンピオンを獲得しているセバスチャン・オジエ
10月22日、TOYOTA GAZOO Racingは11月7日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われる世界耐久選手権恒例の“WECルーキーテーテスト”に、WRC世界ラリー選手権のスタードライバー、セバスチャン・オジエが参加予定であることを発表した。

 ラリー競技の世界最高峰でシリーズ6連覇を含む通算7度のワールドチャンピオンを獲得しているオジエは現在、ヤリ-マティ・ラトバラ代表が率いるTOYOTA GAZOO Racing WRTから2021年シーズンのWRCに参戦中。11月19〜21日に開催予定の最終戦モンツァではトヨタ・ヤリスWRCを駆り、自身8度目のタイトル獲得に挑む。

 そんなオジエは今季限りでWRCへのフル参戦を終えることをすでに発表し、来シーズンはエサペッカ・ラッピとシェアする3台目のマシンで、複数のイベントに出場することになっている。

 一方で“現役最強ラリードライバー”は以前より、「将来は耐久レースを戦ってみたい」という夢を公言しており、シトロエンからトヨタに加入した2020年の7月には、LMP1-H車両『トヨタTS050ハイブリッド』のシミュレータードライブを経験している。今回のWECルーキーテスト参加はその夢にさらに近づく新たなステップとなりそうだ。

 37歳のフランス人は11月7日にバーレーンで開催される実際のテストに先駆け、WECチームの拠点が置かれるドイツ、ケルンのTOYOTA GAZOO Racingヨーロッパ(TGR-E/旧TMG)でシート合わせを行うとともに、ドライビングシミュレーターによるセッションをこなしたという。

 このシムテストは2日間にわたって実施され、オジエはトヨタGR010ハイブリッドのシミュレーターで1周5.412kmのバーレーンのコースを周回。ハイブリッドによる4輪駆動、最高出力700馬力を発揮するGR010ハイブリッドについて学ぶとともに、実際のコースで担当するエンジニアとの共同作業の理解を深めた。

「バーレーンで行われる公式WECルーキーテストで、初めてGR010ハイブリッドをドライブできることになりうれしく思う」と語るのは、TGR-Eでのシムテストを終えたオジエ。

「シミュレーターでのセッションは順調で、チームとともGR010ハイブリッドについて学んでいくのは良い体験だった。昨年、僕はTS050ハイブリッドのシミュレーターを体験しているが、ハイパーカーはまったくの別物だと感じた」

「将来耐久レースで戦ってみたいという僕の夢に向けて、今回のバーレーンでのテストは車両や自分のレベルについて学ぶという意味でも重要だ。大きなチャレンジであり、バーレーンへの準備のためにハードな努力も続けている。本当に楽しみだよ」

 11月4〜6日に開催される最終戦バーレーン8時間レースの翌日に行われるWECルーキーテストは午前中に2時間、午後は3時間のセッションが予定されている。なお既報のとおり、トヨタではオジエのほかに今年のル・マン24時間レースでLMP2クラス優勝を飾った、シャルル・ミレッシがGR010ハイブリッドのステアリングを握ることになっており、彼は今月初めにすでにシミュレーターセッションを終えているという。

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