Red Bull MUGEN NSXがオートポリス最速。大湯がQ1レコード更新&笹原がGT500初PP獲得【第6戦GT500予選レポート】

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2021年10月23日 18:41  AUTOSPORT web

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写真2021スーパーGT第6戦オートポリス Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)
2021スーパーGT第6戦オートポリス Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)
 前戦SUGOでのみちのく決戦に続き、こちらも2年ぶりに大分県オートポリスでの開催となった九州ラウンド。2021年スーパーGT第6戦のGT500クラス公式予選が争われ、コースレコード更新合戦となったQ1でも最速を記録した16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTが最前列を奪取。Q2担当の笹原右京のみならず、Q1でレコード樹立の大湯都史樹にとってもうれしいGT500初ポールポジション獲得となった。

 熊本県の阿蘇山麓にほど近いオートポリスは、直前の火山活動活発化によりレベル3の入山規制が敷かれる状況となるも、隣県大分の日田市周辺は幸いにも降灰など大きな影響もなく、10月23日(土)の予選日もサーキット上空は朝から秋晴れの快晴となった。

 開幕戦から戦績に応じて蓄積してきたサクセスウエイト(SW)もこの第6戦でピークを迎え、シリーズ規定により続く第7戦もてぎでは半減、最終戦富士ではノーウエイト勝負となることから、ランキング上位勢は少しでも予選上位に食い込んでポイント獲得への足掛かりを得たいところ。

 対して、相対的に軽量な陣営はここオートポリスでポールポジション獲得と優勝争いを繰り広げることが史上命題になる。

 同時に、SUGO同様2020年から新規定導入が完了したGT500クラスにとっては、初のオートポリスということで持ち込みのセットアップやタイヤ選択が明暗を分ける鍵に。

 そんななか公式練習では9時15分のセッション開始時点で気温10度、路面温度16度という低温条件ながら、ミシュランタイヤの23号車MOTUL AUTECH GT-R(SW:52kg)が11時を回った最後の専有走行枠で最速タイムをマークし、背後にダンロップ装着の16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(SW:24kg)、ブリヂストンを履く8号車ARTA NSX-GT(SW:30kg)がトップ3を占拠。

 背後にも39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(SW:40kg)、64号車Modulo NSX-GT(SW:10kg)、そして24号車リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(SW:32kg)と比較的軽量なマシンが続き、午後の予選でもタイヤ銘柄問わずの接近戦が予想された。

■予選Q1
 3回の赤旗中断で公式練習の枠が延長されたことを受け、タイムスケジュールより15分遅れで開始された予選Q1は、GT300クラスQ1A組開始の13時55分時点で気温は14度ながら、路面温度は26度まで上昇するコンディションに。

 GT500クラスは14時28分にピットロード出口のグリーンが灯ると、すぐさま2019年のここ九州戦ポールシッターでもある17号車Astemo NSX-GTがトラックイン。4分経過時点でDENSOを最後尾に14号車ENEOS X PRIME GR Supra、38号車ZENT CERUMO GR Supraと3台のGRスープラ勢がコースへと向かっていく。

 発動の早い柔らか目のタイヤをチョイスしたと思われるピットレーンステイ組と、ハード側で先行してウォームアップを進めるマシンとがセッション残り1分を切る段階までじっくりとアタックへの準備を進めると、まずは計測4周目でARTA福住仁嶺が1分32秒台のタイムを刻んでくる。

 一方、早めのグリップを得たZENTの石浦宏明や、DENSO中山雄一のGRスープラ勢も、ともに計測3周目で同じく1分32秒台とし、中山はこの時点で4番手とする。しかし、その後方から計測4周目のダンロップ軍団が脅威的ペースで最終セクターへ飛び込んでくると、まずはModuloの大津弘樹が1分31秒438をマークし、この時点で1分31秒441のコースレコードを打ち破るタイムを叩き出す。

 すると、その大津を追うようにアタックへ入っていたRed Bull MOTUL MUGEN大湯都史樹が1分31秒389と間髪入れずの更新でレコードホルダーに躍り出る。これで1分32秒310に留まったARTA福住を3番手に、ホンダNSX-GTが1-2-3体制でQ2進出を確定。以下、DENSO中山、23号車MOTUL AUTECH GT-R松田次生がニッサン勢唯一のQ1突破を決め、82kgものSWを搭載するAstemoの塚越広大が入念な熱入れも功を奏し、してやったりの7番手。

 そしてカットライン当落線上にいたリアライズGT-Rを最後の最後で追い落とし、37号車KeePer TOM’S GR Supra平川亮が1分32秒699のチェッカーラップで意地の滑り込みを果たした。

■予選Q2
 GT300クラスQ2を挟み15時06分からの勝負となったQ2も、コースオープンと同時にAstemoベルトラン・バゲットが真っ先にピットを出て、戦略的に他陣営とは異なる動きを見せる。

 続いてRed Bull MOTUL MUGEN笹原右京、2021年全日本スーパーフォーミュラ選手権新王者のARTA野尻智紀とホンダ陣営が先行し、ENEOS X PRIMEの大嶋和也とDENSOヘイキ・コバライネンは、やはりセッション4分経過の最後尾でピットレーンを後にする。

 各車とも入念な熱入れを進め、1分40秒台でグリップ発動を確認すると、まずは計測4周目のARTA野尻が1分32秒128で首位に立つ。その直後にライバルより1周先行するAstemoのバゲットが1分32秒828で2番手へ。さらにModulo伊沢拓也が自身4周目で1分32秒068とタイムを縮め、再びNSX-GTがトップ3を占める。

 すると、重いマシンで暫定3番手につけたAstemoの牙城を崩すように、KeePer平川、MOTUL GT-Rのロニー・クインタレッリが立て続けに3番手へと飛び込み、さらにSW70kgのENEOS X PRIMEが大嶋が3周目で1分38秒811とし、2列目のポジションが目まぐるしく入れ替わる。

 ここからAstemo NSX-GTは周回数の影響もありタイムを伸ばすことができず、代わってRed Bull MOTUL MUGEN笹原が1分31秒770と、ここで31秒台に突入するタイムを記録し鮮やかにトップを奪う。

 さらなる驚きはその直後で、GRスープラでも重量級ウエイトを積むENEOS X PRIME大嶋は自身の自己ベストをさらに更新する1分31秒777の驚異的ペースを刻み、セカンドロウを飛び越え2番手となる渾身のアタックを披露。自身を含め37号車KeePer、38号車ZENTと、前戦のトラブルからペナルティ覚悟の『エンジン3基目投入』のトヨタ陣営を鼓舞する走りを見せた。

 これによりENEOS X PRIME GR Supraが、3番手Modulo、4番手ARTAのNSX-GT勢に割って入るかたちとなり、MOTUL AUTECH GT-RとKeePer TOM’S GR Supraが5、6番手に並ぶ3列目に。明日の決勝は軽量を利したクルマが逃げ切るか、タイヤマネジメントや戦略、燃費やアクシデントなど複合要素を絡めて重量組が逆襲のレースを見せるのか。快晴の予報が続く23日(日)13時30分から、65周300kmの勝負が幕を開ける。

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