オリックス・ラベロが紅白戦2戦で打率5割！「いい内容の打撃でCSを迎えたい」

◆ 左翼守備も無難にこなす

　オリックスは6日、クライマックスシリーズ（CS）のファイナルステージを前にした全体練習で2度目の紅白戦を行った。

　山﨑福也と山﨑颯一郎が先発し、平野佳寿、能見篤史兼任コーチ、ヒギンスらも登板して調整。そんな中で、死球による骨折でシーズン最終盤に戦列に加わったラベロが2安打。1戦目でも本塁打を放っており、2試合で6打数3安打、打率5割。一軍戦は西武、楽天戦の2試合だけ。二軍戦を含め出場は5試合のため情報は少なく、CSでの〝秘密兵器〟になりそうだ。

　この日の紅白戦には主力組の紅組の「3番・左翼」で出場。1回一死三塁に遊ゴロで福田を本塁に迎え入れ、4回はヒギンスから中前打。6回の第3打席は、バルガスからも中前打を放った。1戦目は、1回に増井浩俊のカーブを5階席に放り込む特大アーチを放っており、「打撃の調子はいい。試合形式の中で、いい内容の打席を作ってCSに向けていきたい」と言葉を弾ませた。

　ラベロは7月に加入。メジャー経験は42試合ながら、マイナーリーグでは896試合に出場し打率.302、70本塁打。今季は3Aでの26試合で打率.407を記録し、獲得に動いた福良淳一GMは「広角に打てて、パワーもあり勝負強い」と評価していた。

　二軍戦で調整を続け、一軍昇格を目前にした8月22日の二軍戦で死球を受け、左手首を骨折。リハビリを経て、10月21日の西武戦（京セラドーム大阪）で、今井から初打席初安打を記録。最終の楽天戦（楽天生命パーク）でも4打数2安打で、2試合で打率.429とコンパクトで確実な打撃を披露していた。

　来日時の記者会見で、守備位置について「一塁が主だが、左翼も守れる。どのポジションでも必要とされるなら守る」と話していた通り、左翼の守りも無難にこなした。チームに合流したものの、別メニューで調整中の吉田正尚やT-岡田らに替わる選択肢が増えたことは、流れが大きく勝負を左右する短期決戦ではチームにとってはかり知れないプラスになる。

　「ベネズエラやドミニカのウインター・リーグでプレーオフは経験し、優勝もした。レギュラーシーズンと大きな違いはない。ボールをしっかりとらえて、結果を出すだけ」とラベロ。シンプルにボールをミートし、勝利に貢献する所存だ。

文・写真＝北野正樹（きたの・まさき）

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