プレミアで今季5人目…5連敗のアストン・ヴィラ、スミス監督を解任

アストン・ヴィラは7日、ディーン・スミス監督の解任を発表した。

　アストン・ヴィラは5日に行われたプレミアリーグ第11節のサウサンプトン戦に0−1で敗れ、リーグ戦5連敗を喫した。今季のプレミアリーグではここまで3勝1分け7敗、勝ち点「10」で16位と低迷していた。

　現在50歳のスミス監督はウォルソール、ブレントフォードを歴任後、2018年10月にアストン・ヴィラの監督に就任した。初年度にプレミア昇格へと導くと、翌年は17位で残留し、昨季は11位に終わっていた。しかし、今夏にイングランド代表MFジャック・グリーリッシュを失った影響もあり、今季は結果を残すことができていなかった。

　スミス監督の解任を決断したクリスティアン・パースローCEOはクラブ公式サイトで、「ディーンが2018年10月に就任した時、我々はチャンピオンシップ（2部）で本当に苦しんでいた。彼はすぐに雰囲気とパフォーマンスを変え、プレミアリーグ昇格へと導く最大限の成功を収めた。これは稀な偉業だ」と同監督の手腕を称えた一方で、解任に至った理由については次のように説明した。

「しかしながら、今シーズンは我々全員が求めていた結果、パフォーマンス、順位に継続的な改善を見ることができなかった。だから、新しい監督が影響を与える時間を確保するために、今すぐ変更することに決めた。ピッチ内外で多くの優れた業績をあげたディーンには心から感謝している」

　後任は未定となっているが、イギリスメディア『BBC』によると、デンマーク代表のカスパー・ヒュルマンド監督、レンジャーズのスティーヴン・ジェラード監督、ベルギー代表のロベルト・マルティネス監督らが後任候補に挙げられているという。

　なお、ワトフォードのシスコ・ムニョス監督、ニューカッスルのスティーヴ・ブルース監督、トッテナムのヌーノ・エスピーリト・サント監督、ノリッジのダニエル・ファルケ監督に続き、スミス監督は今季プレミアリーグで解任された5人目の指揮官となった。