CS初戦先発のオリックス・山本由伸が「いよいよ来たなという感じ」

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2021年11月09日 21:10  ベースボールキング

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練習前にランニングで汗を流すオリックス・山本由伸投手<写真=北野正樹>
◆ 約2週間ぶりの実戦も不安はなし!

 オリックスの初戦を託されたのは、やはりエース・山本由伸。10日から京セラドーム大阪で始まる『2021 パーソル クライマックス シリーズ パ』の初戦に先発登板する山本由伸が9日、代表取材に応じ、「いよいよ来たなという感じ」と高揚感を示しながら、「いつも通りの気持ちを忘れず、思い切っていこうと思う」と、平常心で臨む決意を語った。

 今季、15連勝で18勝を挙げ、投手「4冠」に輝いたほか、東京五輪の野球でも金メダル獲得に貢献した日本のエース。初めて開幕戦を任され、大一番となった最終戦にも登板し、今度は短期決戦でチームに勢いをつける役目も仰せつかった。

 CSでの登板は優勝後、初めての全体練習で高山郁夫投手コーチから「初戦で行くぞ」と告げられた。「とにかく最少失点で、無駄なことは考えずいい投球をしたい。チームが勝てたら勢いに乗る。その力になりたい」と、役割は心得ている。

 最後の登板(10月25日の楽天戦)から約2週間。登板間隔は空いているものの、「五輪後にも経験した。自信を持ってマウンドに登りたい」と不安は全くない。

 全体練習では、プルペンで3度、調整。五輪後の結果が良かったこともあり、紅白戦での登板は見送られたというから、状態はシーズン中と変わらずいいようだ。

 ロッテ打線については、「勢いがあり、本塁打も出ている。打つべき人が打っている」と警戒しながらも、「オリックスも勢いがある。僕はまず、自分の仕事を頑張りたい」と決意を新たにした。

 「1人ひとり」「1イニング、1イニングずつ」が、山本のマウンドでの変わらないテーマ。投手部門のタイトルを総なめした今も、謙虚に足元を見つめて腕を振るつもりだ。

文・写真=北野正樹(きたの・まさき)

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