飽和状態だったママタレント  “憧れ”と“親近感”…令和の時代に沿ったバランス力がカギ

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2021年11月28日 08:43  ORICON NEWS

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写真『好きなママタレ』ランキングで2連覇となった北川景子(撮影/KOBA)
『好きなママタレ』ランキングで2連覇となった北川景子(撮影/KOBA)
 先日、『第6回好きなママタレランキング』(オリコン調べ)が発表されたが、1位は昨年に引き続き、女優の【北川景子】が獲得。続く【杏】や【木村佳乃】と、上位には大きな変動がないように見える。ただ、TOP10を振り返ると昨年は圏外だった“元祖”ママタレたちが再浮上する結果に。時代のトレンドやタレントの周囲の環境など、外的要因がイメージに大きく影響する同ランキング。かつての首位は2016年が木下優樹菜、2017、2018年は小倉優子だっただけに、やはり隔世の感は否めない。あらためて“正統派”ママタレの強さを見せつけ、また苦難をも味方につけたママ女優など、今年のランキングを分析する。

【ランキング】新米も常連もランクイン! 昨年から大変動があった「好きなママタレ」TOP10

■“憧れの存在”であることと“親近感”を出すことの絶妙バランス

 ランキングの1位から4位までは“女優”が並んだ。時にはバラエティ番組にも出演することがあるとはいえ、彼女たちを“ママタレント”としてカテゴライズするのは微妙なところではある。

 ただ、子どもを持つ母親となっても、「女優として第一線で活躍している」という“実績”はママタレと同じように好感が得られるし、家庭と仕事の両立を選択する女性が多い昨今、彼女たちの存在に勇気づけられる人も多いはずだ。また、バラエティやSNSで子育てエピソードなどを発信する母親としての姿にも、「自分(子を持つ母)と同じ思いを抱えている」として共感する人も多く、個人のイメージアップにつながっているようだ。

 一方、これまでのイメージ通りのママタレの場合、「ママ=よい家庭人」であることが最大の“売り”であるだけに、プライベートは安泰であることが大前提。そこに綻びが見え隠れすると余計なバッシングを受けることもあり、その座から一段“降りる”ことにもなる。自身の問題のみならず、夫のスキャンダルが発覚しても同じ影響を受けてしまう。

■減点法を加点に変える 不幸で好感度が目減りしない

 今回のランキングでは、苦難を受けて一度はランキングの順位とイメージを落としたものの、そこから再浮上した“ママタレカムバック組”の躍進が目立った。

【杏】(2位)や【小倉優子】(8位)、【佐々木希】(10位)など、ママタレとして致命傷を負ったかに見えたが、逆にママとして、また一人の女性としても、抵抗感より共感をもって受け入れられる…という流れになっているようなのだ。

 今年は圏外だったが、テレビ番組内で自身の恋愛事情(離婚後)を明かしたSHELLYは、YouTubeで性教育チャンネルを持っており、話題世代や子を持つ親に対して経験を踏まえながら「自分を大切に生きること」を発信しているし、離婚後に仕事が減ることもなく順調に活動を続けている。

 かつては、夫の浮気や離婚といったマイナス案件はイメージが削られる減点要素だったが、時を経るうちにそれが“加点”材料に反転し、いわゆる“不幸”によっても好感度が目減りしないという現象が起きている。

 実際、一般社会においても、料理や家事、育児といった“ママの仕事と生活”以外に、“母親として・女性としての生き方”をSNSなどで発信していく人が増え、多くの共感と支持を集める傾向が見られる。その代表格として杏がおり、かつてのママタレ女王【辻希美】(5位)にしても炎上を繰り返しながら、もはやそれが“生き様”として認められているのだ。

 今回のランキング結果は、ママであり妻であり女であり…といったそれぞれの面がどのような現状であれ、「その“人”らしい生き方」をしているかどうかが、共感と好感の基準へと変わりつつあることが示された。ママタレを取り巻くスキャンダルや周囲との不協和音が命取りになることは変わらないのだろうが、ママタレランキング自体は、今後も時代時代を映す鏡として変遷していくのだろう。
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