花江夏樹が語る声優という仕事「歳を重ねるごとに役の幅が生まれて、いろいろな体験ができる」

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2021年11月30日 11:30  AERA dot.

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写真声優・花江夏樹(はなえ・なつき)/1991年6月26日 神奈川県生まれ
声優・花江夏樹(はなえ・なつき)/1991年6月26日 神奈川県生まれ
 大ヒットアニメ「鬼滅の刃」で主人公・竈門炭治郎役を演じた人気声優、花江夏樹さんがAERAに登場。デビューから10年、さまざまな人気作に出演してきた花江さんが、仕事への思いを語った。AERA 2021年12月6日号から。


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 デビューから10年、いまや、押しも押されもせぬトップ声優のひとりだ。


 柔和だが凛とした雰囲気でカメラの前に立つと、「天空の鏡」と呼ばれるボリビア・ウユニ塩湖を思わせるセットを見て、「僕はウユニ塩湖に関係するキャラクターを演じることが多いんですよね(笑)」とにこやかに言った。


 たとえば、2020年に公開され、社会現象を巻き起こした「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」で演じた主人公・竈門炭治郎の無意識領域は、ウユニ塩湖のような美しい光景だった。


 演じることに芯を持ち、役と向き合い、多くの印象的なセリフで人々の心を動かしてきた。




「そのキャラクターが今どんな気持ちなのか、自分の中にちゃんと伝わってきた上で表現ができた時は、うまくはまったなって思います」


 昨今、「声優」という仕事は注目されることが増え、バラエティー番組に出演することもあれば、アイドル的な人気を誇ることもある。


「声優を目指す人が増えるのは、アニメ業界も盛り上がるのでよいことだと思います。だけど、テレビに映るキラキラした部分だけを期待していると、大変なことになるんじゃないかな。裏方の仕事ではあるし、技術を持っている人が生き残っていく職人の世界なので」


 10年選手となった今、改めて思う声優という仕事の魅力は、「30歳になった今でも10代20代の役ができる。それと同時に、年を重ねるごとに役の幅が生まれて、役の中でいろんな経験ができること」だという。


 真っすぐな視線の先には、これから出会う新たなキャラクターたちの存在が確かに息づいているように見えた。(ライター・小松香里)

※AERA 2021年12月6日号


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