ヘイキ・コバライネン、自身のYoutubeで2021年限りでのスーパーGT活動終了を報告

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2021年11月30日 12:21  AUTOSPORT web

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写真2021年限りでスーパーGTでのキャリアを終えることになったヘイキ・コバライネン
2021年限りでスーパーGTでのキャリアを終えることになったヘイキ・コバライネン
 11月28日に決勝レースが行われた第8戦富士で2021年のスーパーGTはシーズンを締めくくったが、11月29日、TGR TEAM SARDから参戦していたヘイキ・コバライネンが自身のYoutubeチャンネルに動画を掲載し、2021年限りでスーパーGTでのキャリアを終えることを明かした。2015年から7年間GT500クラスで戦い、2016年にはチャンピオンも獲得したトップドライバーのひとりが、GT500から去ることになった。

 コバライネンは2007年から2013年までF1で戦い、マクラーレンに所属していた2008年ハンガリーGPでは優勝。その後2013年にF1でのキャリアを終えた後、2015年にサードから請われるかたちで来日。スーパーGTへの参戦が実現した。当時はF1優勝経験をもつドライバーの参戦とあり、大きな注目を浴びた。

 英語も堪能な平手晃平とのコンビでスーパーGTのスタイルに適応していったコバライネンは、2016年には平手とともに第2戦富士で初表彰台を獲得。さらに変則開催となった第3戦/第8戦もてぎで2位、優勝を得ると、2016年のチャンピオンに輝いた。

 その後も小林可夢偉、中山雄一とチームメイトは変わりながらもサードの屋台骨として長年チームを支えてきたが、2021年の最終戦を終えたばかりの11月29日、そのキャリアを終えることを発表した。すでに日本から出国しているコバライネンは、動画でその内容を語りはじめた。

「昨日、スーパーGTの今季最終戦が富士で開催されて、4位でフィニッシュすることができた。僕たちにとってはシーズンでも良いリザルトで、強いレースができて一年を終えられて良かったと思う」とコバライネンはスーパーGT第8戦富士について語り、続いてこう語った。

「でも同時に、僕にとって7年間を戦ったスーパーGTでの最後のレースになったんだ」

 コバライネンは、スーパーGTでの活動を終えることの決断について「今年はじめには決断していたんだ。8月にフィンランドに戻って数週を過ごしたときに、妻と相談して、今年を最後のシーズンにしようと思った」という。

「決断した理由はいくつかあるけど、ご存知のとおり、僕たちにとって最後までコンペティティブな年ではなかったし、中団のパックのなかでレースをするのはタフだった。でも、それが理由ではないんだ」

「理由は新型コロナウイルスだ。これまでの2年間、ほとんどの時間を日本で過ごしてきた。渡航制限があったし、特に日本はそれが厳しかった。僕は就労ビザがあったけれど、僕の妻はそうはいかなかった。僕はずっと家族や友人、妻と離ればなれだったし、僕は来年もそれを繰り返すべきではないと思った。これが最大の理由だよ」

 そしてコバライネンは、日本での7年間において所属したサード、そしてチーム、トヨタへの感謝を述べた。

「伝えたいのは、この7年間僕が日本でレースをするにあたり、家族のように接してくれて多くのサポートをしてくれたサード、そしてサードの加藤眞さんに感謝したい。それに、チームのメンバーのみんなと離れるのは本当に辛いんだ。同じ時間を過ごしてくれて、ハードワークをこなしてくれたチームのみんなに大きな感謝を伝えたい」

「僕たちは2016年にチャンピオンを獲ることができたけれど、その年が僕のスーパーGTでのハイライトだと思う。そして宮本さん(サード宮本真明マネージャー)、紗衣ちゃん(全日本ラリーでのコ・ドライバーを務めた北川紗衣)にも特に感謝を伝えたいね」

「TCD(トヨタカスタマイジング&ディベロップメント)は、3台の素晴らしいクルマをデザインしてくれた。3年間ドライブしてチャンピオンも一緒に獲れたレクサスRC F、レクサスLC500、そしてトヨタGRスープラと、すべてが素晴らしいクルマで、素晴らしい会社、そしてとても才能豊かなエンジニア、デザイナー、メカニック、マネージメントとすべての人たちと良い関係を築くことができた」

「そして、とても大事なことだけれど、僕はトヨタ自動車豊田章男社長にも感謝しなければいけない。彼は僕が日本で戦う7年間、多くのサポートをしてくれたし、彼自身が大のクルマ好きで、素晴らしいドライバーだ。とても親しみやすく、大きなサポートをしてくれた。僕の日本での冒険において、トヨタとともに築いたものはキャリアの中でも忘れられないものになったし、F1と同じくらい僕のキャリアの中でも大きなものだ」

 スーパーGTでのキャリアを終えることになったコバライネンだが、今後について「僕にとってのひとつのチャプターが閉じることになるけれど、次のチャプターはまだオープンだ」という。そして、引退については否定し、来季以降ラリーへの挑戦を続けたい考えを示した。

「僕にはまだモータースポーツへの情熱があるし、ラリーについては今年の全日本ラリーで大きな進歩を遂げたと思う。僕はWRCのチャンピオンにはなれないと思うけど(笑)、来季はいくつかのラリーの計画を立てているんだ。ラリージャパンにももう少し速い四駆のクルマで出られたら良いね。テストが多いスーパーGTと違って、ラリーのスケジュールの方がゆとりがある」

「すべてのフォロワー、友人、そしてスーパーGTでのキャリアを通じてサポートしてくれたファンのみんなに感謝している。今後、ラリーでの良いニュースやリザルトを届けられるように願っているよ」
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