小泉今日子「選挙に行こう」投稿の思い 「大人として申し訳ない気持ちに」

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2021年12月04日 11:30  AERA dot.

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写真小泉今日子 [撮影/写真部・加藤夏子、ヘアメイク/宮田靖士(THYMON Inc.)、スタイリング/藤谷のりこ、取材協力/スパイラル]
小泉今日子 [撮影/写真部・加藤夏子、ヘアメイク/宮田靖士(THYMON Inc.)、スタイリング/藤谷のりこ、取材協力/スパイラル]
 来年でデビュー40周年を迎える小泉今日子さん。世の中に貢献することも、無駄だと思わずできることから始めてみるという。こんな大人がいる限り、未来はきっと明るい。


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 10月30日、小泉さんが代表を務める株式会社明後日のツイッターで、こんな一言がつぶやかれた。


「いよいよ明日が投票日。未来のためにGo Vote!」


 1966年生まれの小泉さんは、自分たちのことを「目まぐるしく社会が変化していく様子を、一番贅沢に目撃することができた世代」だと感じている。でも、自分たち以降のいわゆる「就職氷河期」と呼ばれた後の世代は、夢を見たくてもなかなか見ることができなくなってしまった。


「私が幼かった頃は『21世紀という未来に向かって、世の中はどんどん豊かになっていくよ』と、そんな夢ばかりを見ることができました。手塚治虫さんなど、漫画の世界には、21世紀という夢がたくさん描かれていた。空を見上げたらそこに、“21世紀”と書いてあるような、ピカピカの明るさがあった。でも、私たちより10年ほど後に生まれた人たちは、未来がどんどん閉じていくような感覚のなかで育っていっている。私自身が時代の変化に気づくのが遅くなってしまって、今の世の中を見ていると、大人として申し訳ない気持ちになります。もっと早く『若者が大志を抱けない』状況に気づいて、何か手を打つべきだったんじゃないのかな、と」


 そんな反省も込めての、「選挙に行こう!」という呼びかけ。自分にできることなんて、ほんの小さな一歩に過ぎないことはわかっている。それでも、やらないよりはやったほうがいいと小泉さんは考える。




「コロナ禍になって、世界の誰もが今まで見ないふりをしていた問題──何となく視界の端っこにあったけど、目の前のことが重要だからとか、いろんな言い訳をして先送りしていた問題に、そろそろ向き合わなきゃいけない状況になっている気がします。去年の春、コロナでいったん全ての活動がストップしたときに、『ここを見なくちゃいけないんだ』『いよいよこいつと向き合うのか』みたいな感覚が私にはあって。コロナによって自分と向き合ったり、見過ごせない何かが可視化されたり。それぞれに、何かしらの心境の変化はあったはずですよね。なら、その経験をうまく次のアクションに生かせたらな、って私は思うんです」


(菊地陽子、構成/長沢明)


小泉今日子(こいずみ・きょうこ)/1966年生まれ。神奈川県出身。82年歌手デビュー。「木枯しに抱かれて」「あなたに会えてよかった」「優しい雨」などの楽曲を発表。俳優として映画や舞台に多数出演。執筆家としても活躍。2015年に株式会社明後日を立ち上げ、舞台、映像、音楽、出版など、さまざまなエンターテインメント作品をプロデュース。22年2月から、デビュー40周年記念の全国ホールツアーがスタート。


>>【後編/小泉今日子 心に灯る「ピカン!」を大切に】へ続く

※週刊朝日  2021年12月10日号より抜粋


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